アシックス ランニングシューズ徹底比較分析!(柔軟性,屈曲性編)
定量的にアシックス ランニングシューズを比較分析!(第4回)
アシックス ランニングシューズ比較も今回が最後(の予定)です。最後はランニングシューズの柔軟性,屈曲性です。簡単にいうと、どれぐらい靴が外部の力で折れ曲がるかです。曲がれば良いかというと難しいとこですが、調べているところ、やはり足の関節で適切に曲がることが地面に力を伝えるポイントとして、評価されています。
1.アシックス ランニングシューズ徹底比較分析!(重量編)
2.アシックス ランニングシューズ徹底比較分析!(ソールの厚さ編)
3.アシックス ランニングシューズ徹底比較分析!(クッション性,硬度編)
4.アシックス ランニングシューズ徹底比較分析!(柔軟性,屈曲性編) :今回
5.ランニングシューズの性能を決める8要素とは!?
比較シューズ:ゲルカヤノ/ ターサージール1,2,3/ ソーティマジック ライズ,LT,SS
(ほとんど上級者向けシューズですが、ライトレーサーやゲルフェザーなども持ってますので、要望あればやります)
各アシックス ランニングシューズの柔軟性,屈曲性測定
ランニングシューズの柔軟性,屈曲性は触ればかなり違うことがわかります。でも、それを客観的に示せない…ということで一定の力をかけて、その曲がり具合を写真で見て頂こうと思います。
具体的には写真のようにグラム計を下に置いて、1000グラム程度の力をかけた時にどれぐらい曲がるか確認します。カメラの角度や光加減でも印象変わるので、2枚以上ずつ掲載しようかと思います。(どうにか曲がった角度を数値で測る方法があればいいんですが、、)
ゲルカヤノ(GEL-KAYANO)15
⇒レビュー記事はコチラ!
まずはゲルカヤノです。初心者向けのランニングシューズとして有名。厚いゲルクッションがあり、重さは355.5グラムと重量級です。
いきなりわかりにくいですが、ゲルカヤノについてはほとんど曲がっていません。というのも2,3センチの厚いソールにおおわれていてあまり弱い力だと曲がりません。柔軟性,屈曲性はないといって良いでしょう。
ターサージール1(TARTHERZEAL)
次にターサージールです。いきなり上級者向けです。やっぱりゲルカヤノと比べるとかなり軽いです。重量は175グラム。
少し前の部分が折れ曲がっているのがわかるでしょうか。(汚れていてわかりにくいですが、結構曲がってます)ゲルカヤノと比べるとかなり曲がっています。
ターサージール2ワイド(TARTHERZEAL 2 WIDE)
⇒レビュー記事はコチラ!
次にターサージール2です。ワイドモデルですが、柔軟性やクッション性には関係ないかと。重量は164グラム。
これもかなり曲がります。ターサージールと同レベルぐらいでしょうか。やっぱりターサージールは柔軟性があります。
ターサージール3(TARTHERZEAL 3)
⇒レビュー記事はコチラ!
次にターサージール3です。個人的に最強シューズです。重量は154グラムとターサージール2より圧倒的進化をとげています。
ターサージール3は黄色くて曲がっているのがわかると思います。1枚目とか2枚目とか前の部分がくぼんでいるのが分かるでしょうか。今回の中だと、ターサージール3が一番柔軟性があるようにみえます。(ターサージール1,2も同じぐらいですが)
ターサージール4(TARTHERZEAL 4)
⇒レビュー記事はコチラ!
次に新発売のターサージール4です。重量は158.7グラムとターサージール3より少し重いです。
白色で目立つので、曲がっているように見えます。確かに、前足部分は曲がるのですが、全体的に、特に後ろ足部分はかなり硬い印象を受けます。ターサージール3はこれと比べると、柔らかい印象を受けますね。
ターサージール5(TARTHERZEAL 5)
⇒レビュー記事はコチラ!
次に最新のターサージール5です!最速レビューさせてもらいましたが、Flyte Foamの採用により、シリーズ最軽量を実現しています!その屈曲性は、、、今までと大体一緒という印象です。強いて言うなら、やや硬めになるかと。
ソーティマジックライズ(SORTIE MAGIC RISE )
次にソーティマジックライズです。ソーティの前モデルです。オーバープロネーション用のため、外側と内側で厚さが結構違います。重量は153グラムです。
わかりますでしょうか。結構曲がります。ターサージールシリーズの次ぐらいに曲がってますね。良いか悪いかは置いておいて。
ソーティマジックLT(SORTIE MAGIC LT )
次にソーティマジックLTです。ソーティの入門用のモデル。でもやっぱり上級者向けとしか思えないですね。そもそも重量146グラムですし、、
黒いので非常にわかりにくいですが、ほんの少しだけ曲がります。でも1前目を見て頂ければわかるとおり、ターサージールと比べるとほとんど曲がってないとも言えます。
ソーティマジックSS(SORTIE MAGIC SS )
次にソーティマジックSSです。最上級者モデルです。反発性をとにかく重視しており、最低限のクッションしか積んでいないです。まあ、薄いのはわかりますよね。重量は162.5グラムと他のソーティより少し重め。
クッション性を全て捨てただけあって、非常に固いです。ほとんど曲がってないです。(白色なので曲がってないのもわかりやすいかと思います)。固い棒を押しあててるような感触ですね。
柔軟性,屈曲性比較検証まとめ
今回の結果から、クッション性がそのまま柔軟性につながるわけではないことが言えるかと思います。ソールの厚さやクッション性からいうとゲルカヤノが一番ですが、柔軟性はというとソールの厚みもあって、ほとんど曲がりませんでした。
それに対して、ゲルカヤノはある程度ソールが薄く、クッション性が高い素材なのもあり、曲がりやすかったです。逆にソーティまでいくと、反発性重視になっており、ソールが非常に硬く、折り曲がりません。
柔軟性/曲がることがいいのか?という部分がありますが、ちゃんと戻る力があれば、とても意味があるものだと思います。外部からのショックをそこで吸収できますし、その曲がりを利用してバネのように力を伝えることができるからです。
⇒現在、様々な文献や論文確認中ですが、足の間接で曲げられることは、力を地面に伝えやすくなるため、良いことと捉えて良いようです(後日解説)
もちろん、上級者はそれよりも靴の反発性自体で力を伝える方が効率が良いのかもしれませんが、中級車にはこのショックアブソーバ、バネのような働きをするターサージール(もしくはソーティマジックライズ)が良いのではと思いました。
全体まとめ
あらためて、今までの記事一覧を掲載します。
1.アシックス ランニングシューズ徹底比較分析!(重量編)
2.アシックス ランニングシューズ徹底比較分析!(ソールの厚さ編)
3.アシックス ランニングシューズ徹底比較分析!(クッション性,硬度編)
4.アシックス ランニングシューズ徹底比較分析!(柔軟性,屈曲性編) :今回
5.ランニングシューズの性能を決める8要素とは!?
これまで、重量、ソールの厚さ、クッション性、柔軟性と様々な面でアシックス ランニングシューズを検証してきました。それによって、ターサージールとソーティの違いが明白になったのは大きいかと思います。同じような重さ
でも特性が全く違いますね。厚さとかクッション性とか。
また、ゲルカヤノと上級者用の靴がまったく特性が違うのもあらためてわかりました。この特性を理解して、さまざまな場面でそのときにあった最適な靴が見つけられたら良いのではと思います!^^
ご意見/追加検証要望あれば、コメント欄にお願いします><
⇒「ランニングシューズ」カテゴリ記事一覧
その他関連カテゴリ