運動(ランニング)のエネルギーはどこから生まれる?(3) 種目ごとのエネルギー源の割合!
各エネルギー源のまとめ
まず前回のおさらいからです。体内のエネルギー源には主に4つの種類がありました。上から順に、エネルギーの変換効率は良いけど、長く持たないものになっています。一番下の脂肪分解はエネルギー効率は悪いけど、無尽蔵なエネルギーを持つものです。
1.ATP-CP;エネルギーは強力だが、10秒程度しか持たない
2.嫌気的解糖:酸素なしでグリコーゲンをエネルギーに変えられるが、変換効率が悪い。
3.好気的解糖:効率良く長期的にエネルギーを発揮。ただグリコーゲンは2000kcal程度しか体内にためこめないため、これが限界
4.脂肪分解:体内に無尽蔵にある脂肪を用いる。エネルギー変換効率が悪いため、速度は出ない。
それでは、これらのエネルギー源が各種目で、どのような割合で使われていくのでしょうか。それをイメージ図としてグラフ化してみましたので、参考にしてみてください。もちろん個人差ありますが、大体のイメージはこうなるはずです。
運動時のエネルギー源の種類 [ATP-CP回路/嫌気的解糖系/好気的解糖/脂肪分解]
以前の記事で、ランニングのエネルギーがどういった形で使われるのか、生成されるかを、筋肉/心臓/肺という有酸素系の面からマクロ的に説明しました。しかし、筋肉でエネルギーを生成する方法はいくつか種類があり、もっとミクロな視点や化学反応の面から考えないと、説明ができないんです。また、酸素がなくても、エネルギーが生成できる系もあります。
今回はそのような筋肉で使うエネルギーを生成する系にはどういったものがあるかを説明します。非常に難しですが、自分のランニングのエネルギーを生成している化学反応の話ですので、概要レベルでも知っておいた方がいいかと思います!
筋肉の構造と動作原理(運動エネルギーの発生原理)解説!
今回の記事では、筋肉の構造と動作原理について解説したいと思います。以前のページで、酸素やグルコース(糖)からATPと呼ばれる体内のエネルギー通貨が生成できると解説しました。では、そのエネルギー通貨であるATPから、実際にどうやって人間は運動を行っているかを近亜紀は解説します。
簡単に言うと、ATPから化学エネルギーを奪って、運動エネルギーに変換するのが筋肉の役割なんです。では、どのように筋肉は科学エネルギーを運動エネルギーに変換しているのでしょうか。そもそも、その前に筋肉とは何なんでしょうか。考えてみると、いつもなんとなく筋肉を動かしているけど、どういう原理で動いてるのかよくわからないですよね。
そこで、今回はその筋肉の構造と動作原理、ATPから運動エネルギーに変換する原理について解説します!
炭水化物/糖質の種類/特性まとめ!
前回の記事で、炭水化物や糖質は人間にとって害悪となるものではなく、人間にとって大切なエネルギーになる物質であることを説明しました。特に、ランナーにとってはこの炭水化物/糖質というのは、直接的な栄養成分となりますので、ものすごく重要なものになります。
ところで、この炭水化物/糖質と簡単に言っていますが、その糖質にもいくつかの形態/種類があります。そして、その種類によって、特性やエネルギーになる流れが違ってきます。そこで、この記事ではまず、炭水化物/糖質にはどんなものがあるか、そしてそれぞれがどのような特性があるかもを簡単に説明します!グルコースやフルクトースなど、重要な糖質については、また個別ページを作って詳しく説明していきたいと思います!が、まずは概要ということで、どんな炭水化物/糖質の種類があるかをチェックしてみてください!
運動時の筋肉/心臓/肺の関係性について解説!
以前からちょこちょこ書いていますが、自分がスピードアップをしたこの機会に、より詳しくスポーツ科学、運動生理学などを勉強しはじめています。専門書を10冊程度読み込んでおり、だんだんと詳しくなってきました。
ということで、このページではその学習した内容を図などを交えて、わかりやく解説していきたいと思っています!専門書の内容をそのまま書いても難しすぎるので、できるだけ実体験にもとづきながら、わかりやすく解説していく予定です!
まず初めに、タイトルの通り、運動エネルギーは一体どこからきているのか?筋肉/心臓/肺はどういった役割をもっているのかの概論について、説明したいと思います!