アシックスランニングシューズ徹底比較分析！(ソールの厚さ編)

2016-11-06　

1 定量的にアシックスランニングシューズを比較分析！（第2回）
2 各アシックスランニングシューズのソールの厚み
3 ソールの厚さ比較まとめ
4 アシックスランニングシューズ比較記事一覧

定量的にアシックスランニングシューズを比較分析！（第2回）

前回、各ランニングシューズの重量比較を行いましたが、今回はソールの厚みの比較をします。これによって、各ランニングシューズの違いが理解できるかと思います。
比較シューズ：ゲルカヤノ/　ターサージール1,2,3/　ソーティマジックライズ,LT,SS
（ほとんど上級者向けシューズですが、ライトレーサーやゲルフェザーなども持ってますので、要望あればやります）

アシックスランニングシューズ比較＋α
1．アシックスランニングシューズ徹底比較分析！(重量編)
2．アシックスランニングシューズ徹底比較分析！(ソールの厚さ編)　：今回
3．アシックスランニングシューズ徹底比較分析！(クッション性,硬度編)
4．アシックスランニングシューズ徹底比較分析！(柔軟性,屈曲性編)
5．ランニングシューズの性能を決める8要素とは！？

各アシックスランニングシューズのソールの厚み

ソールの厚みを4つの位置で測定しました。4つのポイントは下記の写真の通りです。

前足部[前]：前足部の前。厚さが安定している位置。
前足部[後]：前足部の一番後の位置。
後足部：後足の一番厚さが安定している位置。
踵部：一番後ろの位置。踵。
また、ここでいう厚さとは、足裏の突起を含めた、アウトソールの厚さになります。実際にはインソールの厚さも関係してきますが、上級の靴はどれも薄いのであまり関係ないかと。

ゲルカヤノ（GEL-KAYANO）15

　　　　⇒レビュー記事はコチラ！
まずはゲルカヤノです。初心者向けのランニングシューズとして有名。厚いゲルクッションがあり、重さは355.5グラムと重量級です。

結果
前足部[前]：2.2cm
前足部[後]：2.8cm
後足部：4.0cm
踵部：3.9cm
初心者向けのクッション性重視のランニングシューズなので、非常に重くなってます。ただし、今のゲルカヤノは330グラムぐらいに軽量化していたはずです。

ターサージール1（TARTHERZEAL）

次にターサージールです。いきなり上級者向け。やっぱりゲルカヤノと比べると薄くなります。重量は175グラム。

結果
前足部[前]：1.4cm
前足部[後]：1.7cm
後足部：2.2cm
踵部：2.5cm
特徴としては、踵部が一番厚いことでしょうか。これはターサージールシリーズ全てに共通するようです。

ターサージール2ワイド（TARTHERZEAL 2 WIDE）

　　　　⇒レビュー記事はコチラ！
次にターサージール2です。ワイドモデルですが、厚さには関係ないでしょうね。重量は164グラム。

結果
前足部[前]：1.4cm
前足部[後]：1.7cm
後足部：2.2cm
踵部：2.4cm
ターサージール1とほぼ同じですね。特に変わっていません。

ターサージール3（TARTHERZEAL 3）

　　　　⇒レビュー記事はコチラ！
次にターサージール3です。個人的に最強シューズです。重量は154グラムとターサージール2より圧倒的進化をとげています。では厚さはというと、、、

結果
前足部[前]：1.6cm
前足部[後]：1.7cm
後足部：2.2cm
踵部：2.5cm
ほとんど変わっていません。というより、前足部[前]が少し厚くなっているぐらいです。この結果から、軽くなってもそれなりのクッション性を維持できていることがわかりますね。

ターサージール4（TARTHERZEAL 4）

　　　　⇒レビュー記事はコチラ！
次に新発売のターサージール4です。重量は158.7グラムとターサージール3より少し重いのが気になるところ。では厚さは、、、

結果
前足部[前]：1.5cm
前足部[後]：1.6cm
後足部：2.3cm
踵部：2.6cm
誤差でしょうかなんでしょうか。前足部分が少し薄くなって、後ろ足が少し厚くなった印象を受けます。実際、前足部分のクッション性がおち、反発性が上がっている印象をうけています。

ターサージール5（TARTHERZEAL 5）

　　　　⇒レビュー記事はコチラ！
次に最新のターサージール5です！最速レビューさせてもらいましたが、Flyte Foamの採用により、シリーズ最軽量を実現しています！そのソールの厚さは、、、少し前足部の部分が厚みを増している感じです。確かに走ってみると、かなりソールでガッチリした印象です。しかし、重さは軽くなっているのですから、すごいですよね。

結果
前足部[前]：1.6cm
前足部[後]：1.7cm
後足部：2.3cm
踵部：2.6cm

ソーティマジックライズ（SORTIE MAGIC RISE ）

次にソーティマジックライズです。ソーティの前モデルです。オーバープロネーション用のため、外側と内側で厚さが結構違います。重量は153グラムです。
[外側]

[内側]

結果
前足部[前]：1.2cm
前足部[後]：1.3cm
後足部：2.4cm　(内側2.1cm)
踵部：2.2cm
やっぱりソーティとターサージール3では全く違うことを認識させられました。前足部の厚さが1.6→1.2と全く違う。踵部も2.5→2.2と薄くなっています。後足部はアンダープロネーション用ということで、外内で違いますが、やっぱり薄い。

ソーティマジックLT（SORTIE MAGIC LT ）

次にソーティマジックLTです。ソーティの入門用のモデル。でも、下記の結果を見て下さい。これやっぱりすごい上級者向けですよ！そもそも重量146グラムですし、、

結果
前足部[前]：1.2cm
前足部[後]：1.3cm
後足部：2.0cm
踵部：1.7cm
薄い！薄すぎる！ソーティマジックライズと比べても、踵部が2.2→1.7になっています。最厚部でも2.0cm。これでも店では(上級者の)エントリー向けと書いてあるんですよね。足こわしちゃうのでは、、

ソーティマジックSS（SORTIE MAGIC SS ）

次にソーティマジックSSです。最上級者モデルです。
反発性をとにかく重視しており、最低限のクッションしか積んでいないです。まあ、薄いのはわかりますよね。重量は162.5グラムと他のソーティより少し重め。

結果
前足部[前]：1.3cm
前足部[後]：1.3cm
後足部：2.0cm
踵部：1.6cm
ソーティマジックLTとほとんど同じですが、踵部が1.6センチとさらに薄くなっています。そりゃ足を痛めるわけだ、、、そして、後ほど「柔軟性比較編」でも書きますが、このソールがおそろしく固いわけです。そりゃ怪我しますよね、、

ソールの厚さ比較まとめ

前回、上級者向けと初心者向けの違いの一番のポイントは重さでは記述しましたが、より明白なのは厚さみたいですね。初心者向けから上級者向けまで綺麗に段階的に薄くなっています。
重さ的にはターサージール3（154グラム）とソーティ（160～140グラム程度）はそこまで変わりありませんが、ソールの厚さは2.5cm→2.0cm（最厚部）、1.6cm→1.2cm（最薄部）と差は歴然です。写真でも一目瞭然ですよね。
この結果から、自分が何故ソーティだと足が痛くなって、ターサージール3なら42キロや時速16km/hで走行しても問題ないかがわかりました。そして、ターサージール3の重さあたりのクッション性の半端なさが痛いほどわかりました。