イチローの名言「自分の限界より少し頑張って」 実践してきた人だから言える、ものすごい奥深い言葉だと思います!
12月23日あたりに、イチローが野球大会の閉会式で小学生達にスピーチした内容が良い内容だと話題になっていました。「自分の限界より少し頑張って」といった内容の発言です。これについて、もともとイチローは自分の中で一番尊敬している人物でしすし、自分自身も毎日本気で走っているうえで、思うところが多くありましたので、コメントさせて頂きます!
目次
イチローの発言の概要
イチローさんが実際に、主催の野球大会の閉会式でされたスピーチの抜粋が下記のものです。前後は省いていますが、真意が伝わるように原文ママで記載させて頂きます。
「今年メジャーリーグで3000というヒットを達成することができました。こういうことがあると、たくさんの人から褒めてもらえます。そして、イチローは人の2倍も3倍も頑張っていると言う人が結構います。でも、そんなことは全くありません。人の2倍とか3倍頑張ることってできないよね。みんなも頑張っているからわかると思うんだけど。頑張るとしたら自分の限界…自分の限界って自分で分かるよね。その時に自分の中でもう少しだけ頑張ってみる。ということを重ねていってほしいなというふうに思います。」
自分はこの発言を見たときに、「なんて奥深い発言なんだ、、」と思いました。これが、なにもしていない人の発言であったのなら、なんの意味ももちませんが、あらゆることを成し遂げたイチローだからこそ言葉に重みを持つのだと感じました。
イチローの発言全文はこちらに記載されています。
https://full-count.jp/2016/12/23/post54179/2/
イチローの「人の2倍とか3倍頑張ることってできない」の意味
これは、本当に頑張った人でないとわからない部分なのではないでしょうか。実際に努力してない人はよく、「人の2倍とか3倍頑張る」とか軽々しく言いますが、実際に頑張っている人は、それが如何に厳しいことかを理解していかと思います。
マラソンでいうとわかりやすいです。サブ3レベルの人になると、月間300km程度は走っています。それが当たり前になっていくのです。上のほうのレベルにいくと、そもそも皆ものすごい練習をしているのが当たり前になるんですよね。ではこの2,3倍程度、600km/900kmと走ることができるでしょうか。人によっては600km程度なら走ることができると思いますが、基本的にはそれなりに負荷をかけて走るのならば無理が生じてくると思います。さらに、プロのレベルになったら、周りのプロの2,3倍頑張るなんて不可能だと思います。プロ並みに頑張っている人達の中で、さらに2,3倍程度頑張るなんて、不可能に近いんですよね。
だからこそ、イチローは「人の2倍とか3倍頑張ることってできないよね。みんなも頑張っているからわかると思うんだけど。」と発言しているんだと思います。。皆頑張っているからこそ、単純な努力量の差で他を引き離すのは厳しいという事です。じゃあどうすればよいの?人の倍努力できないなら、どこで人に差をつければ良いの?という話になってきます。ここが人によって考えが変わってくる部分だと思います。
イチローの「自分の限界を少し超えてみる」の意味
では、努力では2,3倍も差をつけられない中で、どうやって努力していったらよいのでしょうか。これに対して、イチローは「自分の限界を少し超えてみる」と言っています。「自分の限界を少し超えてみる」って言葉だけ聞くと、へーとしか思いませんが、実際にイチローが実践してきたことなどを考えると、いかに深いかがわかります。
「自分の限界を少し超えてみる」、一言ですが非常に難しい言葉だと思います。自分の限界に近づくと、人間はものすごいストレスや負荷を感じます。しかし、自分の限界に近づくと、それによって新たな成長に近づくという面もあるかと思います。この新たな成長があるかないかの差を、イチローはいっているのかなと感じました。
人は「自分の限界を超えない」ように行動していると、自分の能力がどんどん下がっていっていくと思います。限界を超えないようにトレーニングしていっても、能力が伸びる要素がないからです。苦しむこともなく、成長の機会が失われてしまいます。なのでイメージでいうと、100%の能力に対して、99%の力しかつかっていないと、99% × 99% × 99% … とドンドン自分の力が下がってしまう気がします。
それに対して、「自分の限界」 確かに自分の限界に達すると苦しいですし、それ以上頑張ろうとするともっと苦しいです。しかし、自分の限界以上に少しでも達することで、少しでも苦しみを味わうことで、101% × 101% × 101% …といった感じで、人間は成長できていけると思うのです。この1,2%の差が成長するかしないかを分ける大きな境目になっていると思うのです。この差のことをイチローさんは言っているのではないかと思っています。同じ努力でも、自分の限界に挑めるか挑めないか、この差が大きな違いになってくるのではないでしょうか。
自分のランニング練習に「自分の限界を少し超えてみる」を当てはめてみる
自分はランニングで毎日頑張っていますが、これに例えるとわかりやすいです。自分は10km40分が自己ベストなので、1km4分が自分の限界です。これに対して、4分3秒のペースで走るとかなり楽だったりします。逆に、3分57秒ぐらいのペースで走ると、かなり身体に負担がかかります。たった6秒のペース差ですが、この差はものすごい大きな差だと思います。ずっと4分3秒で楽に練習しているのと、3分57秒でさらに上を目指して走っているのでは大きな差があります。苦しいからこそ、意味があるのです。
自分に対して厳しくしていき、自分の限界あるいはその少し上を目指していくことが、いかに重要かがわかると思います。そういった、「少し自分の限界を超えて努力できるかどうか」の差が、最終的な大きな結果の差を生むのだと考えています。
「自分の限界を少し超えてみる癖」をつける事が成長の種
さらに、イチローは「自分の中でもう少しだけ頑張ってみる。ということを重ねていってほしいなというふうに思います。」と言っています。この「積み重ねる」というところが一番重要かなと思っています。ただ単に限界に挑むのでなく、それを毎日の習慣のようにして、日々自分の限界に挑んでいく、、、。この習慣さえあれば、上で書いたような、自分の能力 × 101% × 101% × 101% … という式のように、少しずつ成長していけるのではないかと思っています。
このイチローさんの発言は、努力している野球少年にしかわからないような形で、しかも心に響くような形で努力の真意を伝えており、本当の意味での「名言、至言」ではないかなと感じました。
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