もう少しでシューズで電力を生み出せる時代がやってくる!何もなくても歩行/走行中にコミュニケーションも可能に!
皆さん、スマホをもって走ることはありませんか?現在は色んな種類のランニングアプリがでていたり、便利な地図アプリがでているので、そうしている方多いと思います。自分も、遠出するときには必ずスマホを持って走ります。でもそこで問題になってくるのはスマホの充電です。さすがに充電器をもって走るのはきついので、充電がきれないかいつもそわそわしています。
そんな中、海外のサイトを見ていたら、素晴らしい研究が見つかりました。発想は単純です。「人間の歩き/走りって地面に多くのエネルギーをぶつけて、それが無駄になっているよね?だったらそこからエネルギーを採れるようにしたら、最高の発電システムになるのでは?」という考えです。今回はこの仕組みと将来性について考察/解説していきます!
歩行/走行による発電の仕組み
この研究をしている教授によると、人間の歩行では20ワットもの電力が無駄に消費され、熱エネルギーになっているようです。これを下図のようにシューズのソールの中に発電機を埋め込むことで、シューズによる発電を実現しています。発電する回路は以下のようになっています。
そして、この発電エネルギーを電池(Energy Storage)に蓄えられるようにして、さらにシューズの後ろからUSB電力として電力を取り出せるようにしています。今現在、USB経由で充電できるものがスマホを筆頭に多くなっていますので、これがあれば本当に何でもじゅうでんできますよね!
すでに無電力でライトを光らせられるところまで進んでいる!
そして、このシューズを利用した例がこちらの動画です、これを見ればわかる通り、すでに実用性十分な光量でライトを光らせられるところまできているようです!これはすごい!
また、将来的にはスマホなどいろんな分野への適応を期待しているようです、スマホはどんどんと省電力となってきていますので、さらに技術が進めば、一切外部から充電することなく、この歩行エネルギーだけでスマホを使うような事もできるはずです。というより、シューズの中にwifiのような通信デバイスを埋め込んでしまえば、、、何もなくても歩行中に他人とコミュニケートしたり(音声とか)、どこを走っているか位置情報を何もなしに送信したりと色んな応用が考えられるんです!すごい!
将来は何十億もの発電所が地球上にできあがる!?
シンプルな考え方ですが、これってものすごい発明だと思います。地球上でものすごい人間が1日何千歩も歩いています。そして、歩き/走りのエネルギー効率ってかなり悪いんですよね。人間がもっている生体エネルギーに対して、どれぐらい運動エネルギーに変換できているかというと、ものすごく効率が悪いのです。その証拠に、自転車と比べると速度は圧倒的に落ちますよね。同じ消費カロリーでも、移動できる速度/距離は自転車とウォーキング/ランニングと比べると段違いです。それだけ、歩き/走りって無駄にエネルギーを消費しているんです。主に地面との衝突エネルギーとして、熱や音になってしまているわけです、、、
これを再活用可能なエネルギー、つまり発電に使うことができたら、、、、確かにそのエネルギーは原子力発電などとくらべて微々たるものかもしれませんが、地球上に何十億の発電所ができることになります。そのエネルギーはかなりのものになると思います!一種のエネルギー革命なのではないでしょうか!
参考記事(英語)
http://news.wisc.edu/power-walk-footsteps-could-charge-mobile-electronics/
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