ランナーは注意!痩せている人は普通の人より死亡率が高い!?
yahooニュースに興味深い記事が掲載されていたので、紹介させて頂きます。
痩せている人のほうが死亡率が高いというお話です。
現在は、おなか周りなど肥満かどうかを第一の条件としているので、生活習慣病などのリスクがある“やせている人”が対象から漏れていた。重要なのは、「太っている方が病気になりがちで、やせてさえいれば健康」という思い込みを忘れた方がいいということだ。また、高齢者にとっては、やせているより、太っている方が長生きする、というデータもある。
東京都健康長寿医療センターが体格と生存率との関係を調べたグラフによると、65歳以上の高齢者1048人を8年間追跡調査し、調査を始めてからの生存率を体格別に分類すると、「太い人」「少し太い人」「少し細い人」にくらべて、「細い人」は生存率が低くなっていることがわかる。
このグラフで「細い」と定義しているのは、肥満度を表す体格指数、BMIの値で20以下、つまり、身長155センチの人で体重およそ48キロ以下、160センチで約51キロ以下の人だ。これは、決してガリガリというワケではない。スラっとしている程度だ。でも、その位の“やせ”の人でも長期的にみると、他のグループに比べて、明らかに生存率が低くなっていて、普通か太っている人の方が長生きしていることがわかる。
引用 yhooニュース:太っているほうが長生き?意外なデータも…
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160526-00000080-nnn-soci
詳細な研究記事
この記事のお話しは、下記のPDF資料の中に、研究内容が詳しく書かれていました。
健康長寿医療センター研究所NEWS
http://www.tmghig.jp/J_TMIG/books/rj_pdf/rj_no266.pdf
詳細なグラフは上記のページの中にグラフがありますが、65歳以上の方を対象として、調査時にBMI別に区分けをし、時間経過するごとの生存率を調査したそうです。この中で、8年経過した後の生存率は、下記のようになったそうです。(痩せ形はBMI20以下の人で、それほどガリガリというわけではないです)
やせ形の人:生存率70%
その他の人:生存率80%
たった10%と思うかもしれませんが、その差は非常に大きいものと考えられます。逆に考えると、痩せ形は死亡率が30%、その他は20%ということ。1.5倍の死亡率ということになるからです!これは測定誤差で説明できる範囲でなく、強い相関がある現象と言えるかと思います!
このデータを鵜呑みにしてはいけない気もします
ただ、このデータから「痩せている人=死亡しやすい」とするのは乱暴すぎる気がします。高齢者にとって、脂肪は大事なエネルギーの蓄えです。そのエネルギーが枯渇したら、身体が弱って死亡しやすくなるのは当たり前のような気がします。若い人よりも、エネルギー切れで身体が動かなくなり、身体が弱ることが多いですから。もっというと、「もっと食べるべきだったのに、食べなかった人」が痩せているグループといえるのかと思います。ですので、若い人で調査するともう少し違うデータがでるのかなと思います。
それでも痩せている状態というのは理想的ではない
しかし、痩せている状態は「必要なエネルギーを脂肪として蓄えておく」という人間の機能に反しているため、やはり死亡率は普通の人より高くなってしまうかなと思います。
人間は古来から、食料が不足して食べられなくなる時のために、エネルギーを脂肪として蓄えようとします。これは、立派な生命維持機能であり、痩せている人はこの能力をうまく使用できていないと言えるとも思いますので、、、
最近、極端なジョギング=健康に悪いという考えもでてきていますし、自分もかなり納得する部分があります。とくに月間200km超えとか極端に走っている方はそのリスクも考えたほうが良いかもしれません。
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