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ナイキ厚底シューズ ヴェイパーフライは何故速いのか? ~10km 43分→39分台に達して見えてきた視点~

  • これは個人的な経験を踏まえた考察/推測であって、絶対的に正しいわけではないと思いますので… ご了承下さいませ

10km 43分→39分台に進化して… ヴェイパーへの印象が180度変わった!

2020年今年のナイキ厚底シューズ ヴェイパーフライの衝撃、凄かったですよね。駅伝ランナーの8割がヴェイパーフライ ネクスト%を使用している状況であり、それにより区間賞が連発されていました。もちろん選手の努力や走りやすい環境もあったと思いますが、やはり「ナイキ厚底シューズの力」と言わざるを得ないかと思います。
 
ということで、自分も良い機会なので、ナイキ ヴェイパーフライ ネクスト%を購入してきました!このレビューも兼ねて、「なぜナイキ厚底シューズ ヴェイパーフライは速いのか?」を考察していきたいと思います!

2019年8月時点では1キロ6分の速度さえ出すのが辛い状況だった

実はこの前のモデル「ナイキ ヴェイパーフライ 4%」も購入していました。去年2019年8月に。しかし、全く使いこなせずにお蔵入になっていたんです。その時の走行レビュー記事がコチラ。散々な結果に終わっており、最終的には10km走りきれないという悲しい結果に終わっています。走り方がわからず、とにかく着地時に力が吸収されてしまい、前に全く進まないという印象だったんです。全く良さがわかりませんでした。

↓ナイキ ヴェイパーフライ 4%での走行速度。最終的には1キロ6分以下の速度に落ちてしまいました、、

この時の自己ベストは10km 43分16秒でした。10km 43分というのは市民ランナーの中でそれなりに速いというレベルです。ただ、自分は超ピッチ走法で、ただ足を高速に回しているだけであり、走り方としては普通の人に毛が生えたレベルだったんです。

2020年1月時点、10kmタイムは43分→39分台に進化。ヴェイパーで1キロ4分以下でも走れそうな勢いに!

上記の初めてヴェイパーを履いた時から、修行を積んで5ヶ月後。自分はコチラの記事に書いたとおり、10km 39分台で走れる様になりました! 一応10km 40分が市民ランナーの上級者のラインと言われているので、それなりの位置には来た感じです。
 
せっかくこの位置にきたんだから、、、という事で、新型のナイキ厚底シューズ ヴェイパーフライ ネクスト%というシューズを購入してみました。箱根駅伝でみんな履いてたシューズですね。今ならその良さがわかるんじゃないかという淡い期待を込めて、、、、

 
実際に走ってみた結果、、、その期待通り、前とは全く別の印象になりました。速度が、、、出る!自然と前に足が出ていき、速く走れるという感覚を味わう事ができました!自然と1キロ4分以下になっていくんです。8月とは全く別ですね!

 
なぜこんなに違った印象を受けたのか、、、そこにこそ、ナイキ厚底シューズ ヴェイパーフライの秘密があると思っています。以下、それを考察していきます!

速くなるためのコツ:水平方向に強い反発力を地面から得られると、速くなる(チーターと人間の比較)

ヴェイパーが早い理由を考える前に、なぜ人は速く走れるようになっていくのかを考えてみます。なぜ人によって走行速度に大きく差がでるのか。それを探るために年末に、チーターが走るフォームをyoutubeで見て研究などしていました(笑)違う動物ですし、四足歩行なので全く参考にならないはずですが、、、それでもチーターは同じ陸上動物なのに100km/h以上で走れるんです。人間とは比べ物にならない速度。そこにヒントはあると思ったのです。

この時に参考になったのが↓の動画です。この動画ではチーターの走行フォームを分析しています。結論としては「足だけでなく、身体全体をバネにして走行しているから」です。後ろ足で蹴る時に胴さえも収縮させてバネにして走っているんですね。こりゃ速いわけです。

 
しかし、それだけでなく大事な点があります。それは「水平方向にバネを伸ばして力を発揮している」という点があると思います。人間は主に、下図でいう垂直方向に地面に着地して反発力を得て走ってます。しかし、上の動画でわかるとおり、チーターは水平方向にそのバネをおもいっきり使って走ってるわけですね。爪を使って、地面から水平方向の力/反発力を得ているわけです。実際に進むべき方向は、水平方向なので、そりゃ効率が良いわけです。

人間でもハイレベルになるほど、様々な技術で水平方向の力をある程度受けられる

ただ、人間でも垂直方向だけ地面から力を得ているわけではないかと思います。足の着地角度や地面の押し方によって、水平方向にも力が得られるかと。自分が色々試行錯誤していく中で、水平方向に力を得るために必要な重要要素は下記の3つだと思っています

1.前傾姿勢
2.フォアフット
3.地面から離れる時の蹴り上げ

これは下図を見ていただければ分かるかと思います。
1つ目の前傾姿勢は、そのままですね。前傾になればなるほど、力がかかる方向が水平に近づきます。もし45度に傾いて走れたら、45度方向に力を加えられるわけで。そんな人いませんが><

2つ目のフォアフットは前傾姿勢とも連動しています。フォアフットになると自然と着地が重心の真下かそれより後ろになるはず。そうすると、自然と前傾姿勢になります。また、フォアフット的に地面を蹴ることができれば、地面に対して斜めに角度が付けられるので、より水平方向に力を注げます。

3つ目の「地面から離れる時の蹴り上げ」は結果論でもありますが、、、ちゃんと水平方向に地面から力を得られていれば、地面を蹴り上げるような動作になるはずなんです。速い人は皆地面をちゃんと押せているので、その反動で足先が膝~お尻ぐらいまで跳ね上がっています。↓の動画を見れば一目瞭然。遅い人(自分含めて)はここまで足上がりません。

この「前傾姿勢」「フォアフット」「地面から離れる時の蹴り上げ」って速い人ほどちゃんと出来ているように見えました。遅い人の動画をわざわざ出しませんが、足が地面に垂直に落ちてくる感じで、垂直方向にしか力が加わっていないような方が多いです。特に蹴り上げができている人は皆無に見えます。

このような考えから、少なくとも自分はこの3つに力を入れることで、ストライド(歩幅)を伸ばしていきました。その結果、下図のように10kmタイムを縮めていき、39分台に到達することができました!

ナイキ厚底シューズ ヴェイパーフライが速い理由「垂直方向の力を水平方向に変換させるから」

上記のような速くなるためのコツを考えた時に、ナイキ厚底シューズの凄い理由は簡単で、、、「垂直方向の力を水平方向に変換させるから」だと思います。
下図の通り、ヴェイパーはそのソールの暑さが半端ないです。それ故に、指先部分の上がる角度が非常に大きいんです。

↓は同じ上級者向けシューズのターサージールの画像。これと比較すれば一目瞭然ですね。指先の上がり具合が、↑のヴェイパーは凄い。

 
このようなシューズ差があった時、足で着地後に地面を蹴り上げるとどうなるか。それを示したのが下図です。ヴェイパーで地面を蹴り上げる時には、ソールの反り具合が大きいので下図のようにかなり斜め方法に力を加えることができます。それにより、斜めの反発力が得られるわけです。

通常シューズは反り具合が低いので、下図のようにどうしてもほぼ垂直方向に力が向いてしまう、、、。これだとかなり力を加えないと、水平方向に進めません。この角度の差がまさに「水平方向への力の差」となり、「速さの差」につながっているんだと自分は考えています。

色んなヴェイパーの特集記事でもかいていますが、ナイキさん自身も「なるべく前傾姿勢にして、平地だけど坂道を下っているように走れるような角度をもたせる」と言っている通りです。ヴェイパーは、自然に力がかかる向きを変えて、効率の良い方向に力を向けてくれるんです! ある意味で、チーターのような動物的な力のかけ方に変えてくれると言えるかも^^(少し言い過ぎですが)

注意1:ヴェイパーの力は発動条件あり。「前傾姿勢、フォアフット、蹴り上げ」のどれかが必要。前の自分にはこれが欠けていた><

上記の通り、ナイキの厚底シューズは魔法のシューズだと思っています。自然と水平方向に地面を蹴ることができ、楽に前に推進できるようになります。しかし、この力を得るためには最低でも「前傾姿勢、フォアフット、蹴り上げ」のどれかが必要なようです。
 
以前の自分は、全くヴェイパーから推進力を得られていませんでした。それは、「前傾姿勢、フォアフット、蹴り上げ」が出来ていなかったから。さすがに前傾姿勢でもなければ、フォアフットでもなければ、蹴り上げもしないのなら、ただソール下の厚底で着地しているだけになります。足指先のカーブを使う機会がなくなってしまう。となると、ただ厚いクッションの上を走っているだけで、ただ力が入りにくいシューズになってしまいます。これこそが、以前自分が「1キロ6分ペースもでない><」と嘆いていた理由だと思います。

↓厚底部分はクッション性が高いので弱い反発力(しかも垂直方向)しか受けられなくなる、、

 

注意2:「勝手に力が加わる」でなく、「自然と蹴り上げが出来る」シューズ。長時間の蹴り上げに耐える筋力(レベル)は必要、、

もう一つの注意点は、決して無から力が湧いてくるわけではないということです。このシューズは力が綺麗に垂直方向から水平方向に変わり、足を蹴り上げられるようになることで、推進力が得られるシューズです。効率が良いといってもあくまで蹴り上げは必須なわけで。。
 
自分は超ピッチ走法で、普段ほとんど蹴り上げてなかったので、これが今の段階では少し辛いです。スピードはでるけど、すぐに筋肉が疲れてしまう、、、そんな感じです。効率が良いとはいっても、ちゃんと足を回して、蹴り上げて回転できる力は必要ということです。
 
なので、初心者の方が履いてすぐに無から推進力が得られることはないと思います、、、

注意3:足先は決して厚底ではない。足先にはかなり負担かかります!

もう一つの注意が、ヴェイパーは厚底厚底言われていますが、実際に蹴り上げを考えるとそうとは言えない面もあるということです。
 
上記の通り、ヴェイパーは蹴り上げで地面に水平方向に蹴りやすいのが特徴。だからこそ、足先で地面を押す必要があるのですが、、、独自形状を見れば分かる通り、足先のソールはそんなに厚くないんです!下の画像を見れば一目瞭然ですよね。。実際走ってみて、実は足先はかなり負担かかるという印象を受けました。

↓足先は決して厚底ではない。むしろ薄い

まとめ:自分のレベルが上がり、視点が変わったことでナイキ厚底シューズ ヴェイパーフライのスピードの理由が見えてきた!

最後にまとめです。自分が去年8月にナイキ厚底シューズ ヴェイパーフライの前モデルを購入したときには、全く力を発揮できませんでした。それは、その時のレベルでは「前傾姿勢、フォアフット、蹴り上げ」が出来ていなかったからのようです。なのでただ「ソールが厚く、反発力が低いシューズ」になってしまい、1キロ6分ペースでさえ走れなくなってしまいました><
 
しかし、「前傾姿勢、フォアフット、蹴り上げ」が出来てきた後、このナイキ ヴェイパーフライを履いた時、その力の凄さを痛感しました。その指先部の角度により、蹴り上げ時にかなり斜めに地面を蹴ることができるようになり、自然と水平方向の力が加わるようになります。すると、勝手にスピードが上がり、まるで坂道を下っているような感覚になります。
 
注意点としては、上で書いたように1)力の発動条件があること、2)蹴り上げに耐える筋力は必要なこと、3)足先は薄底なのでそれに耐えるレベルは必要、であることだと思います。これらの条件を満たせば、世界陸上や箱根駅伝で成果が出ているように、ものすごい力をナイキ ヴェイパーフライは発揮してくれるんだと思います!
 
これが自分が10km 43分から39分台になり、見えてきた視点/ナイキ ヴェイパーフライの凄さです。自分がレベルアップしていった事で、全く別の視点からヴェイパーを見ることが出来るようになりました。間違った部分あるかもですが、参考になればと思います><


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