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Garmin ForeAthlete 620J レビュー!


細かな使用感も後ほどレビューしますが、まずは機能概要からご紹介します。現状で、最高の機能を持ったGPS時計と言ってよいかと思います。
はっきり言って、最大限におすすめです。


○機能概要

最大酸素摂取量(VO2MAX)が計れます!

Garmin ForeAthlete 620Jからの新機能として、最大酸素摂取量が計測できるそうです。最大酸素摂取量はマラソンランナーの走力を表す一番の指標であり、この最大酸素摂取量で大体のタイムは決まるといっても過言ではありません。この最大酸素摂取量は専門的な場所でしか計ることができなかったのですが、Garmin ForeAthlete 620Jを使うことで最大酸素摂取量を計ることができるようになったそうです!これだけでも買う価値あり。

3種のランニングダイナミクスを計測可能

このGarmin ForeAthlete 620Jは下記3つの値を計測可能になりました。
  1)上下動
2)ピッチ
3)地面接地時間

皆さま、この3つを特に意識したことないかもしれませんが、実はどれもすごく大事な数字なのです!また、ここから副次的に別の大事な指標も計算できるんです。それは下記で説明します。

その他便利な機能いっぱい

上記の主な新機能に加えて、下記のような機能もあります。wifi対応など
細かいところで便利になっております。
・wifi接続、スマホへのBluetooth接続
・Bluetoothを使用したリアルタイム位置表示機能
・走った後のおすすめ休息時間を示すリカバリアドバイザ
・トンネルや屋内などのGPSが届かないとこでも測定可能なみちびき、Gセンサー対応
○使用感レビュー

最大酸素摂取量(VO2MAX)で自分の能力がわかります!

最大酸素摂取量については、本当は口から摂取/排出するCO2とO2を測定して算出するはずです。ですが、Garmin ForeAthlete 620Jでは心拍数と走行データから算出しているので、ある程度目安レベルであると言えるかと思います。
でも、VO2MAXの数字は置いておいても、予測タイムはそれなりの精度かなと
思ってます。
下記が現在の自分の状態です。
20140903_211438.jpg
VO2MAXについては、かなり低めの数値になる様子。こちらのクーパーテストについて記述されたページ
によると、3000m11分40秒で走れる自分はVO2MAX=57.3の能力があるはずです。しかし、上記のようにVO2MAXは52と表示されます。しかし、下記のように予測タイムも表示してくれまして、、
20140903_211548_2.jpg
こちらは、実力通りかと思います。3000m11分40秒をリーゲルタイム方式で予測変換すると、5kmが20分3秒、10kmが41分48秒、ハーフが1時間32分14秒、フルが3時間12分18秒です。大体この予測と一致しているので、正確と言えるのではないでしょうか。
ただし、走り始めの時はフルが2時間50分で走れるよ!って言われました。ありえないです^^しばらく使いこんだら、正確な値がでるのではないのでしょうか。

ランニングダイナミクスはすごく重要!

ランニングダイナミクスは私は最初すごく軽視してましたが、すごく重要なんです。速度を早めるためには、1)ピッチをあげるか、2)ストライドをあげるかしなければいけません。また、ランニングはジャンプの繰り返しであるため、ストライドには、1)接地移動距離と2)滞空移動距離があるのです。このあたりが実は、ランニングダイナミクスの情報で計算可能なんですね!

ストライドの計算

Garmin ForeAthlete 620Jではピッチを時計に表示してくれるんですが、GARMIN CONNECTに上げた時点で、ストライドも計算して表示してくれます。(ストライド=1分距離/ピッチで計算できますので)。下記が私の3km自己ベスト時の情報です。ピッチと一緒に、ストライドが1.35mと表示してくれるんです。
Garminコネクトのretu27の3km走自己ベスト詳細 (2)

接地移動距離(時間)/滞空移動距離(時間)の計算

こちらについては、GARMIN CONNECTで計算してくれはしませんが、計算可能です。まずピッチは1分間での歩数になるので、1歩辺りにかかるミリ秒は1000*60/190=315.8(ms)
になるわけです。ここで接地時間が224msであるため、一歩あたりの滞空時間は315.8-224=91.8msとなるわけです。ここから、接地:滞空=224:91.8であることがわかり、一歩あたりのストライド1.35をこの比で割ると、接地移動距離が0.958mで滞空移動距離が0.392mであることがわかります。
ここで、こちらの野口みずき選手のストライドに関する記事を見てみると、野口選手は接地時間が0.150ms、滞空時間が0.133msでストライドが1.479mのようです。
ここから簡易に計算すると、接地移動距離が0.784m、滞空移動距離が0.695mであるといえます。私の走り方と、野口みずき選手の走り方で滞空が占める距離(時間)が違い、全く違う走り方をしていることがわかります。また、私の走り方としてジャンプ力、脚力が低いのではないかという考察もできます。
このように、Garmin ForeAthlete 620Jの細かなデータから、色々な考察ができるんですね。また、下記で説明するとおり、GARMIN CONNECTで色々な人のデータが見れますので、色々な人と比較して分析/考察が可能になるんです。

GARMIN CONNECTで世界中のランナーの活動がわかる!

こちらは、Garmin ForeAthlete 620J だけの機能というわけではないのですが、GARMIN CONNECTというクラウド上のデータ閲覧ページが便利すぎるんです!その機能を紹介します。

地図上で色んなユーザーのアクティビティ(運動)の検索ができる!

GARMIN CONNECTには、地図上で最近のアクティビティ(ランニングとかサイクリングの活動情報)が検索できる機能があるんです!なので、色んな場所に移動して検索してみると、色んな人が走っている状況がわかってとても楽しいです!
下記は首都圏で検索した状態です。色んな人の今の活動がわかります。もちろん選択すると詳細なアクティビティ情報が見れます(下記で詳しく説明)

下記は台湾を表示して検索した状態。サイクリングしている人が多いですね。こんな感じで、外国でも無人島でもどこでもアクティビティ検索できます。(こんなとこ走っているんかい!って人を見つけるの楽しいです。 今は南極のアクティビティがないか、検索したりしてます^^)

各アクティビティの細かい情報が見れる!

さらに、各アクティビティを選択すると、下記のように色んな情報が見られるんですね。ただし、もちろん、そのユーザーの持っている機種によって心拍数が見えなかったり、ピッチが見えなかったりします。下記はGarmin ForeAthlete 620Jを持っているユーザー(私)で見えるフル情報です。(下記は私の3kmの自己ベスト時の記録です。恥ずかしいぐらいにどんなペースでどんな走り方をしていたかわかるわけです。最後、思いっきりスパートかけていて、ダイナミクスがかわってます)
Garmin Connect

各ユーザーの自己ベストやアクティビティ履歴が見れる!

また、プロフィール公開は各個人で設定するのですが、公開している人ならば、下記のように自己ベスト記録や最近のアクティビティなどが見れるんです!とても参考になりますよ。(下記は私のプロフィールページです。こちらから実際に見られます。

また、こちらのBeach Resort Photoclipというブログで紹介されていますが、フルマラソンを2:16:27で走ったSteven Wayさんの記録なども公開されています。データだけの世界ですが、プロの走りを分析できたりするわけです。本当に素晴らしいです。私は速い人のデータページをブックマークしていき、参考にさせてもらっています。速い人が普段、どんな練習してるかもわかるんですから!

謎のセンサーにより、トレッドミルでも距離が出る!

自分でもビックリしたのですが、この時計、トレッドミル(ランニングマシーン)でも距離がでるんです。実際の記録はコチラにあります。(一応下記に画像もいれます)
Garmin Connect
最初記録が出ていた時には、なぜわかるんだ!と本当にビックリしましたね。技術の力は素晴らしいです。たぶん加速度センサーなのではと思いますが。でも時速16キロで走っている時に、時速16.5キロで表示されていました。なので、5%程度の誤差は見込んでいたほうが良いかもしれませんね。
○総括
Garmin ForeAthlete 620J は走りを数値化して、分析を可能にする夢のGPS時計だと思います。少なくとも、現状では最高の機種です。また、Garmin ForeAthlete 620J でなくとも、Garmin Connectは使用できますので、ForeAthlete 15Jなどエントリーモデルを使用してみるのも手かと思います。(もっというと、Garmin Connect自体は無料のはずなんで、そのデータだけ眺めるのもいいと思いますが、自分のデータも取得したくなりますよね)
 ということで、自分は全ての製品の中でも一番にこれを進めたいと思ってます!自分みたいに、色々データとって考察したい方は是非!

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