走りを分析してくれる「スマートシューズ」が、全然スマートじゃない件…!!><
(ちょっと商品の悪口を書くので気分を害するかもしれません。ご注意を。)
ランニング関連のニュース記事を見ていて、凄く気になったシューズがあったのでご紹介させて頂きます。気になったというのは、良い意味でなく悪い意味です。。^^;
走りを分析してくれるスマートシューズORPHE TRACKです。コチラのシューズ、ソールの中にトラッキングのためのデバイスが埋め込まれており、「ストライド」「ピッチ」「着地パターン」「プロネーション」などを分析してくれるようです。スゴイですね!でもでも、物凄く気になることがあります。それはシューズとデバイスが異常にデカイことです><
目次
350グラムで一般的なトレーニングシューズと同程度?さすがにそれは嘘なのでは…!
このシューズを見て一番気になったのはとにかくシューズがめちゃくちゃ大きいことです。さすがにこれは、ランニングシューズの域を超えているのでは…というのが自分の意見です。
で、ホームページの記述を見てみると、以下のように書かれていました。
350グラムで、一般的なトレーニングシューズと同じレベルとのことです。。。。うーん、トレーニングシューズって記述が微妙ですが、ちょっと嘘としか思えないです。
自分は色んなランニングシューズをまとめて重さなどを調べ上げていますが、下図の通り350グラム程度のシューズなんてほとんどありません。メジャーなアシックスシューズはほとんどが200グラム台もしくはそれ以下です。クッションがたくさん入っている初心者用のシューズでさえ、300グラム以下です。さすがに「350グラムは普通」は言い過ぎじゃないでしょうか。
↓自分が作っているランニングシューズDBのアシックスシューズ重さ一覧。350グラムのシューズなんてこの中にはありません。
データ収集のための仕組みを導入したら、動きが変わってしまうのは良くある話
なぜ、このシューズの大きさ/重さについてグチグチ言っているのかと言うと、「この大きさになると、走り方が変わってしまうのでは」と思うからです。自分は普段150グラム台のランニングシューズ履いてます。超軽いです。そして、このシューズは350グラム。2倍以上あります。
こうなってくると、、、絶対履いたら走り方変わってきますよね、、>< 普段からフォアフットで走っていても、重すぎて踵着地になってしまったりとか。絶対変わってしまうと思うんです。変わらなかったらおかしいと言い切ってもいいぐらいです。
この「データ取得によって動きが変わらないか」という観点って超重要なんですよね。ITシステムとかだと良くある話なのですが、プログラムの性能分析のために性能測定するための仕組みをプログラムに組み込むと、それ自体により動きが変わってしまって正確な動きが分析できない、ということが多々あるんです。それって一番気をつけるべき観点なんです。しかし、このシューズはその時点で失敗している気がして仕方ないです、、、どんなに良い分析ツールがあったとしても、測定時に動きが変わってしまったら何の意味もないので><
余計なものを付けるのはやめたほうが、、、
もう一つ気になったのが、何故かシューズが光るということ。何故光るんでしょうか、、、^^ 上記の観点の通り、出来る限り動きを買えないようなデータ取得の仕組みを導入するのが分析ツールの使命です。そのシューズに、無意味なライトを埋め込むなんて… ちょっと、、、
ホームページの記述を見ると、そもそもデータ取得/分析からはじまったシューズでなく、むしろこのライトによるアート的な面からはじまったシューズのようですね。うーん、、、だったらそのデザイン性の方向に振り切れば良いのにって思ってしまいます。
デザイン性とスマートなデータ分析は両立しないと思います。
「スマートに見せようとしているシューズ」にしか見えない、、、><
ちょっとこのシューズを見ていると、色んなものを詰め込もうとして失敗しているな… としか思えないです。感触としては「ベンチャーIT関連の人がなんとなく、それっぽいスマートシューズを作ってみた!」って感じにしか見えなかったり。それっぽいアナリティクス的デザイナーズランニングシューズみたいな感じ。
ガチで走りを分析しようとししてる感じには見えなかったです。あくまでアート的な意味が主で、「スマートに分析している感」を出すために分析機能付けました、みたいな感じに見えます。あくまで魅せるためのシューズかと。
ちょっと酷評続きですみませんが、かなり違和感を感じたので意見を述べさせて頂きました。すみません><
ORPHE TRACK公式サイト
https://track.orphe.shoes/
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