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「虚数」とは何かをシミュレーターで理解しよう![数学入門]

$$\newcommand\CB[1]{\textcolor{blue}{#1}} \newcommand\CR[1]{\textcolor{red}{#1}} \newcommand\CG[1]{\textcolor{magenta}{#1}}$$

このページでは複素数について、分かりやすく解説しています!
今回はまず「虚数とは何か?」をシミュレーターを用いて分かりやすく説明します!

「虚数」とは何かをシミュレーターで理解しよう![数学入門]

マイナスをかけるとは何か?

まず虚数の前に「マイナスをかける」の意味について考えてみます。

-1をかけるとは

数学では当たり前のように↓のようなマイナスの数字をかける演算を行っています。-1をかけると符号が逆転します。

7 * (-1) = -7
-7 * (-1) = 7

この動きをシミュレーターで表したのが↓です。横軸が数値の軸です。-1ボタンを押すたびに青点で示す-1が乗算されて符号が逆転します。


発想の転換:-1をかける=180度の回転

ここで二次元的に考えてみることにします。するとある意味では↓のように「-1をかけると、数値が180度回転する」とも表現できるんです。

↓の-1ボタンを押すと、その度に回転します。


POINT「-1=180度回転」と解釈できる

「虚数=90度回転」するもの

↑のように考えると疑問になるのが「回転は180度だけしかないのか?」ということです。これを普通の数字(実数)だけ考えているときには360度、180度の二つしかないのですが、、、

そこを超えて「かけると90度回転する」概念を仮想的に作ります。これが「虚数」です。名前の通り「想像上だけにある仮想的な数字」という意味です。虚数iの定義は↓の通りです。

虚数iの定義

虚数i = 二回かけると-1になる仮想的な数
i*i = -1
 ⇒ 1回で90度回転し、2回かけると180度回転する仮想的な数

つまり、↓の虚数iは下のようにかけると90度回転する数字なんです!
虚数iボタンを押すと90度回転する様子がシミュレートできます。この動きこそまさに虚数iのイメージなのです!



 
 
ただ、この「虚数i」という謎の数の役割や意味がよくわかりませんよね。
次回はこの虚数iを使って解を表す例を「二次関数」を使って見てみます!
 

「虚数の公式」まとめ

  • -1をかける=180度回転とみなすことができる
  • この考え方で仮想的に「90度回転するもの」としてつくったのが虚数i
  • 虚数i=二回かけると-1かけたのと同じことになる数
  • 実世界にはない仮想的な数

 


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