「平方根/ルート」の性質を理解しよう![数学入門]
今回は、数学の基礎の「平方根/ルート」のイメージを解説しました。
今回はもう少し詳しく「平方根/ルート」解説していきます!
目次
おさらい:「平方根/ルート」の定義
平方根の定義は↓のようになります。
\( x = \sqrt{a} \)
つまり、2回かけたらaになるようなxを見つけるものを平方根/ルートと言います!
例をあげると、↓のようになります。4は2を2回かけるとつくれますし、9は3を2回かけるとつくれます。
しかし、2は整数をかけても作れません。\sqrt{2}は↓のように細かい小数になるわけです。
\( \sqrt{4} = 2\)
\( \sqrt{9} = 3\)
\( \sqrt{2} = 1.41421356237…\)
「平方根」はマイナス値もある
前回は簡単なイメージのために、xがプラスの場合だけ考えましたが、平方根はマイナスもあるんです!
マイナス値を二乗すると、正の数と同じ値になります。
\( (-2)^2 = 2\)
\( (-3)^2 = 9\)
そのため、正確にいうと↓のように平方根は2つあるんです。
4の平方根 = 2と-2
4の平方根 = 3と-3
ただし、ルートはこの二つの中で、正の数の方を求めるというルールになってます。 \( \sqrt{4} = 2\)と定まるんです。
\(x^2 = …\)という式はルートを使って求められる!
↑の考えを用いると、\(x^2 = a\)の式は↓のように求められます。
\( x = \pm \sqrt{a} \)
注意点としては、↑の通り平方根にはプラスとマイナス両方あるので、解は二つあるという事になります。また↓の注意も必要です
マイナスの平方根はとれない
例えば、-4の平方根を考えてみます。しかし、どのような数をもってきても、2乗するとマイナスになる実数はありません。そのため、↓のようにマイナス値のルートは解無しになります。
なので、↓の計算は厳密にいうと「aが0以上の時のみ解がとれる」という事になります。
\( x = \pm \sqrt{a} \) * aが0以上の時のみ解有り
「ルート」=「指数\(\frac{1}{2}\)」
少し難しい話ですが、指数を使って言うとルートは指数\(\large{\frac{1}{2}}\)という事になります。二回乗算すると\(a^{1}\)になるためです。
そのため、こちらの記事にある指数の分解法則が成り立ちます。
\( \Large{\sqrt{\frac{a}{b}} = \frac{\sqrt{a}}{\sqrt{b}} } \)
「平方根/ルート」のグラフ
前回のシミュレーターでイメージはついていると思いますが、「平方根/ルート」のグラフを見てみましょう。
これは↓関数のグラフです。xが増えるほど、yが増加しにくくなっているのがわかりますよね。
\( y = \sqrt(x) \)
- 「平方根」は、プラスとマイナス2つの解がある
- ルートの中は正の数しか入れられない。二乗してマイナスになる実数がないため
- ルート関数のグラフは数値xが大きくなるほど、yが緩やかな上昇となっていく
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