エネルギー保存則を「自由落下」のシミュレーターで理解しよう![物理入門]
2021-05-11 運動エネルギー
前回記事で、エネルギー保存則とは何かを少し説明しました。ただ積分とか出てきてややこしかったです、、、
今回は「自由落下」のシミュレーターを交えて、実例でエネルギー保存則とは何かを説明していきます!
エネルギー保存則の解説!
エネルギー保存則とは、「運動エネルギー」や「位置エネルギー」の合計が常に一定に保存されるという法則です。各エネルギーの定義は↓の通りです。
運動エネルギー
質量m、速度vの物体のエネルギーは
\( \displaystyle \large \frac{1}{2}mv^2 \)
位置エネルギー
高さhにいる物体のエネルギーは
\( \displaystyle \large mgh \)
* g=9.8(重力加速度)
この2つの合計値は常に一定の値になるんです!
エネルギー保存則
\( \displaystyle \frac{1}{2}mv^2 + mgh = 一定 \)
エネルギー保存則を理解しよう!自由落下シミュレーター!
それでは自由落下運動の動きで、「運動エネルギー」と「位置エネルギー」がどう変化するか実験してみましょう!
前提
- 簡単のため質量はm=1固定
- 初期速度はx方向,y方向ともに0で停止状態からスタートします
- 地面とは弾性衝突(反発係数=1)し、エネルギー損失が無いものとする
操作方法
- 実行ボタンを押すと、表示位置からボールが自由落下していきます
- スライドバーで初期y(ボールの高さ)を変えられます
- グラフ上では位置エネルギーを青で、物理エネルギーを赤で示しています
- 両エネルギーの合計が一定となり、常に変わらないことを確認しましょう!
どのような運動になるか観察してみましょう!
経過時間 : 0.0 秒
速度v : 0.0 m/s
位置エネルギーを青色,運動エネルギーを赤色で示しています
POINT跳ね返り運動では、「運動エネルギー」と「位置エネルギー」を交互に変換しながら運動し続ける!
シミュレーター結果解説
「自由落下」の運動では、速度vは一番高さの高い頂点で0となり、地面に衝突するときに最大となります。
そのため、頂点のときは、エネルギー全てが位置エネルギーとなり
地面に衝突する瞬間に、エネルギーが全て物理エネルギーに変わります。
この繰り返しで、位置エネルギー→物理エネルギー→位置エネルギー…と繰り返しループしていくんですね!(非弾性衝突の場合はエネルギーが少しずつ失われていきます)
まとめ
- 高い位置では全て「位置エネルギー」が占める
- 地面衝突寸前では全て「運動エネルギー」に変換されている
- 「位置エネルギー」「運動エネルギー」を相互に変換しながら、物体は運動を続ける(エネルギー総量は変わらない)
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