エネルギー保存則を「位置エネルギー・運動エネルギー・弾性エネルギー」の組み合わせシミュレーションで理解しよう![物理入門]
2021-06-24 運動エネルギー
前回までのシミュレーションの発展として、「位置エネルギー・運動エネルギー・弾性エネルギー」3つを組み合わせたシミュレーターを用意しました!
3つになってもエネルギー保存則が成り立つことを理解しましょう!
エネルギー保存則の解説
エネルギー保存則とは、「運動エネルギー」「位置エネルギー」「弾性エネルギー」の合計が常に一定に保存されるという法則です。各エネルギーの定義は↓の通りです。
運動エネルギー
質量m、速度vの物体のエネルギーは
\( \displaystyle \large U = \frac{1}{2}mv^2 \)
- m : 質量[\(kg\)]
- v : 速度[\(m/s\)]
位置エネルギー
高さhにいる物体のエネルギーは
\( \displaystyle \large U = mgh \)
- m : 質量[\(kg\)]
- g : 重力加速度[\(m/s^2\)]
- h : 高さ[\(m\)]
弾性エネルギー
自然長からx変異しているバネのエネルギーは
\( \displaystyle \large U = \frac{1}{2}kx^2 \)
- k : バネ定数
- x : バネの自然長からの変位[\(m\)]
この2つの合計値は常に一定の値になるんです!
エネルギー保存則
\( \displaystyle U = \frac{1}{2}mv^2 + mgh + \frac{1}{2}kx^2 = 一定 \)
エネルギー保存則を理解しよう!自由落下&バネシミュレーター!
それでは自由落下とバネ運動の動きで、「運動エネルギー」「位置エネルギー」「弾性エネルギー」がどう変化するか実験してみましょう!
前提
- 簡単のため質量はm=1固定
- 初期速度はx方向,y方向ともに0で停止状態からスタート
- 初期地点から落下し、y=100にあるバネによって跳ね返り、再度上昇するという運動を続ける
操作方法
- 実行ボタンを押すと、表示位置からボールが自由落下していきます
- スライドバーで初期y(ボールの高さ),バネ定数k,物体の質量mを変えられます
- グラフ上では位置エネルギーを青で、物理エネルギーを赤、弾性エネルギーを緑で示しています
3つのエネルギーの合計が一定となり、常に変わらないことを確認しましょう!
経過時間 : 0.0 秒
速度v : 0.0 m/s
位置エネルギーを青色,運動エネルギーを赤色,弾性エネルギーを緑色で示しています
まとめ
- 「運動エネルギー」「位置エネルギー」「弾性エネルギー」と3つが組み合わさっても基本は同じ
- 各地点で3つのエネルギーのバランスが変わるが、総量は常に一定(エネルギー保存則)
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