様々な学問/勉強課目をシミュレーションで解説!シミュレーター/ツール/ゲームで、いろんな学問を楽しく分かりやすく解説するサイトです!思考の改善や、効率化の話題も!
⇒ 本ブログの詳細/連絡先はコチラ!
学問系TOP AI/ChatGPT 数学 物理 統計学 コンピューター 経済学 Webツール
  1. ホーム
  2. 〇学問シミュレーター/改善・効率化
  3. 数学
  4. 数列
  5. 等差数列をシミュレーション/図解で理解![数学入門]
■注目記事一覧

高校数学 教科書用シミュレーターの制作に携わりました!!

積分の意味をシミュレーターで理解しよう!

順列のパターンをシミュレーターで理解しよう!

二次方程式の解の公式をシミュレーターで理解しよう!

微分の意義を物理の「位置 – 速度 – 加速度」でシミュレートして理解!

三次関数の微分をシミュレーターで理解しよう!

加法定理をシミュレーターで理解!
 
全テーマ共通記事一覧

等差数列をシミュレーション/図解で理解![数学入門]

$$\newcommand\CB[1]{\textcolor{blue}{#1}} \newcommand\CR[1]{\textcolor{red}{#1}} \newcommand\CG[1]{\textcolor{magenta}{#1}}$$

本記事では数学の「等差数列」について詳しく説明していきます。まず数列とは、「数が順番にならんだもの」を意味します。例として「1,7,5,3,12」「3,6,9,2,11」などが挙げられます。そして等差数列とは、その中でも「隣同士の数の差が同じもの」の事を言います

等差数列をシミュレーション/図解で理解![数学入門]

等差数列とは

例えば↓が等差数列の例です。この数列は1ずつ値が増えていっていますよね。つまり隣同士の値の差は常に1。なのでこれは等差数列と言えます!

\( 2,3,4,5,6 \)

↓図で表すとこんな感じ。等差数列は差が同じなので綺麗な階段状になります。

 

POINT等差数列は前後の差が同じで、階段状になる数列!

等差数列の用語

ここで等差数列を表す時に必要な用語の説明をします。

初項:数列の最初の項
交差:隣同士の数の差
項数:項が何個あるか

初項は最初の数を意味します。つまり、一番左側の数ですね。そして交差は各数の差です。つまり上の例は、初項が2で交差が1の等差数列と言えます。
大事なのは、等差数列はこの2つが決まれば全ての項が表せるということです。最初の数と、それ以後の数の差がわかれば、以後の数が全て決まりますから。

その他の等差数列の例

別の等差数列の例を説明します。

↓コチラも同じく等差数列になります。5,7,9と2ずつ増えていっているので交差は2になります。初項は見ての通り5ですね。

[例1]
\( 5,7,9,11,13 \)

↓図はこんな感じ。2ずつ増えていってます。

 
 
↓コチラは上記の例とは違いますが、同じく等差数列です。7,4,1と3ずつ下がっていますね。なので、交差は-3になります。見ての通り、初項は7です。

[例2]
\( 7,4,1,-2,-5 \)

↓交差-3なので、下がっていくイメージ。マイナスにも突入します

等差数列の一般表記

上でいくつか例に挙げた等差数列は以下の表記で定義できます。

\( a_n = a_1 + (n – 1) \cdot d \)
* \(a_1\): 初項
 \(d\): 交差(各項の差分)

等差数列は初項と交差(各項の差分)をn-1個足すことで各項を計算できるというわけです。各nで値を当てはめてみると分かりやすいです。1つ目は\(a_1\)で、2つ目は\(a_1 + d\)、3つ目が\(a_1 + 2d\)と表せます。\(a_1\)から始まり、\(d\)がその後一つずつたされていくわけです!

等差数列をシミュレーションで理解しよう!

今まで説明した等差数列をさらにイメージしやすくするため、シミュレーターを用いて自分で値を指定して等差数列を確かめてみましょう!

シミュレーターの説明
  • 初項(\(a_1\))、交差(\(d\))、項数(\(n\))を指定すると、数列をブロック形式で図示してくれます
  • 値を変えると再描画するので、色々値を変えてイメージを掴みましょう

初項
3

交差
2

項数
5

等差数列の和を計算してみる!難しいようで、意外と簡単です!

「シミュレーターで作った等差数列」を全ての数字を足すといくつになるでしょうか?ブロックを一つ一つ数えても良いですが、もっと一般化した計算方法があります。
 
どうやって計算するか難しそうですが、、、実はイメージさえつかめば簡単なんです。↓の青色ブロックが求めたい等差数列の和です。とすると、実は同じブロックを逆向きに足せば(緑ブロックで示してます)、長方形になるんです

この長方形は「横 = 項数n」「縦 = 初項\(a_1\)と最終項\( a_n\)の和」になります。この長方形の面積の半分が求める総和になりますので、

等差数列の総和
↓長方形の面積/2
\(= \displaystyle \frac{ n \cdot (a_1+a_n)}{2} \)
↓\(a_n\)を初項と交差を使った形に変換
\(= \displaystyle \frac{ n \cdot (a_1+\CB{a_1+d(n-1)})}{2} \)
\(= \displaystyle \frac{n}{2}(2{a_1}+d(n-1)) \)

という形で計算できます。

項にマイナスが現れた時も同じ式で計算できます。 全ての項がマイナスの場合もこんな感じでマイナスブロックを総和すればOKです。
 
項にプラスとマイナスの項が出たときはややこしいので↓の等差数列の総和シミュレーターでイメージを掴んでください!
 

POINT等差数列の合計は、2つ組み合わせれば長方形の面積として求められる!

等差数列の和の計算を、シミュレーターで理解しよう!

↑のブロックを逆向きから足して、等差数列の総和を計算するイメージをシミュレーションできます。

シミュレーターの説明
  • 初項\(a_1\)/交差d/項数nを変えるとシミュレーションが動きます!
  • 項がすべてプラス/マイナスだったら長方形にして面積を計算し、総和を出力します
  • 項がプラス/マイナス混合していた場合は、ブロックを借金して全てプラスにして、最後に借りたブロックをマイナスするイメージです

色んなパターンでシミュレーションして総和(面積)を求めてみましょう!

初項
3

交差
2

項数
5


 

まとめ

  • 等差数列は前後の差(交差)が常に同じ数列
  • 絵で描くと階段状になる
  • 等差数列の合計は2つ面積を組み合わせれば、長方形の面積で求められる

 


⇒「数列」カテゴリ記事一覧

その他関連カテゴリ




お気軽にコメントお願いします!

Your email address will not be published. Required fields are marked *




記事カテゴリ