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「抵抗とは何か」をシミュレーションで理解しよう![電気回路,物理入門]

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前回記事で電流の正体について解説しました。今回はそれに基づいて抵抗とは何かを、まずはイメージ的に解説します!

「抵抗とは何か」をシミュレーションで理解しよう![電気回路,物理入門]

抵抗とは電荷速度の逆に働く力!

電気回路では抵抗Rが出てきます。後に解説しますが、これによって電流の大きさが決まるという重要な要素です。この抵抗は簡単にいうと「通りにくさを持つ電子回路」です。具体的には、抵抗Rには↓のような力が反対方向に働きます。

抵抗力

抵抗力\( \displaystyle F = kv \)

  • k : 抵抗係数。抵抗力が大きい金属ほど大きくなる
  • v : 電荷速度[m/s]

これは↓のように抵抗には、自由電子(電荷)の移動を邪魔する原子(図中の紫点)が点在しているからです。電荷速度vが大きくなるほど、この紫点にぶつかりやすくなり、速度が低下する力が働くようなイメージです。

重要なのは、電荷速度に比例して力が大きくなるということです。また、この抵抗力は抵抗回路が長いほど、力がかかる領域が長くなるため、抵抗が大きくなるんです。

この抵抗力が働くと、、、逆向きの力が働くので、電流は0に収束していきます。それ故に、自然状態では電流は0に向かっていくんです。そのため、電荷速度を維持するためには何らかの力が必要なんですね。それが後に解説する電圧です
 

POINT抵抗 = 電流の速度に比例して大きくなる逆向きの力、摩擦力!

「抵抗」シミュレーターで確認しよう!

それではまず抵抗がどんな影響をもたらすイメージをシミュレーターで確認しておきましょう!

前提
  • 今回は、電池がない回路を想定しています
  • 抵抗は紫点で図示されます
  • 指定した抵抗力に比例して、F=kvのkの値が変わります
操作方法
  • スライドバーによって抵抗力,抵抗の長さが変えられます
  • 抵抗力と抵抗の長さによって、電荷速度が落ちていき、最後には電荷が停止することを確認してみましょう
  • バーの値を変えると、リセットして最初からシミュレートできます

抵抗力
1.0
抵抗長さ
2.0


表示角度
45
↑見たい角度に自由に表示・固定できます

シミュレーター結果の要点

シミュレーターで抵抗力を上げたり、抵抗の長さを長くすると、はやめに↓のような状態になるのが分かると思います。これは抵抗力によって電荷速度が0に近づいてしまうからです。こうなってしまうと、もはや回路上で電荷は動いていないので、電流=0となるわけです。

次回は抵抗を突破するための「電圧」について、解説していきます!
 

「抵抗」まとめ

  • 抵抗 = 電流の速度に比例して大きくなる逆向きの力、摩擦力
  • 電流と反対向きに抵抗が力を働きかけるため、しばらくすると電池のない回路では電流は止まってしまう
  • 実世界の物体には抵抗があるため、電流を流し続けるには電池/電圧が必要

 

[関連記事] 電流・電圧・抵抗の基礎
3.抵抗のイメージ(本記事)


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