横波・縦波をシミュレーターで解説![物理入門]
2021-07-05 波の基本原理
本ページでは物理の「波・波動の基本」をシミュレーターを用いて分かりやすく解説します!
目次
波・波動とは(おさらい)
波動は、↓のようなグラフで表されます。このようにプラスとなったり、マイナスとなったり繰り返されるのが波です。
波は前に進行するが、実は物体は同じ位置で振動しているだけ!
↑のように、波は前に進行していますが、物体が本当に移動するわけでは無いです。地震で波動は前に伝わりますが、地面が移動しているわけではないですよね。
↓の絵のように、各位置の物体が赤線上で上下に振動してるいるだけで、前には移動していないんです。このように上下(横)に移動する波を、横波と呼びます。
POINT波は移動してるように見えるけど、各点が振動してるだけ!
「横波」の動きをシミュレーターで確認しよう!
それでは実際にシミュレーターで「横波」の動きを確認してみましょう!
シミュレーターの説明
- ↓のスライドバーで波の波長と振動数を自由に変更できます
- 各点(物体)は同じ位置を上下しているだけなのを確認しましょう
- 波として見ると、前に移動していることを確認しましょう(振動数を増加させると分かりやすいです)
- 動きが速いので、再生速度を調整して観察してみましょう
経過時間 : 0.0 秒
「縦波」は前後に物体が振動する波動
↑のように、横波の場合は上下(横)に物体が振動します。これに対し、物体が前後に振動するものを「縦波」と呼びます。
「横波」の上限の変動幅を90度回転させると、↓のように「縦波」になります。縦波は進行方向と、物体の振動方向が同一になるため、↓のように「疎な部分」と「密な部分」がでてきます。ですので、縦波は疎密波とも呼ばれます。
「縦波」の動きをシミュレーターで確認しよう!
それでは実際にシミュレーターで「縦波」の動きを確認してみましょう!補助として、対応する横波を薄く表示しますので、「縦波」「横波」を比較してみましょう!
シミュレーターの説明
- ↓のスライドバーで波の波長と振動数を自由に変更できます
- 各点(物体)は同じ位置で前後に振動しているだけなのを確認しましょう
- 「薄く表示されている横波」と「縦波」は90度回転の関係にあることを確認しましょう
- 動きが速いので、再生速度を調整して観察してみましょう
経過時間 : 0.0 秒
POINT縦波は複雑に見えるけど、横波の変化を縦に変えただけ!
波の種類によって、「横波」か「縦波」か決まる!
「横波」「縦波」の2種類がありますが、どちらになるかは、波野種類によって異なります。
横波:水面波、光波、地震のS波
縦波:音波、地震のP波
縦波:音波、地震のP波
「縦波」は複雑な動きをしているように見えますが、横波を90度回転させただけなので考え方は同じです。代表的な波動である「音波」は縦波なので、このような動きをしている事をイメージシておきましょう!
「横波・縦波」まとめ
- 波は移動しているように見えるけど、各点は同じ位置で振動してるだけ
- 横波と縦波があるが、動きは全く同じ。変位が縦か横かの違い
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