RAID種別:「RAID5」をシミュレーターで理解しよう! [情報基礎/コンピューター入門]
本ページではRAID種別をシミュレーターを用いて解説しています!今回は「RAID5構成」について説明します。RAID5はRAID1よりも少ないディスクで冗長性を図るです!
「RAID5」の概要
RAID5構成は↓のように「横並びのデータの中に一つパリティが含まれる」構成です。今回の場合↓のように4つのパリティグループがあるんです。
パリティとは「グループ内のどれか一つのデータが壊れたときに、補完するために必要なデータ」です。なので↓のグループ内の一つが壊れても、
READ時にパリティが壊れたデータに化けて、データを読むことが可能になるんです!不思議ですが、このような特性を使ったのがRAID5の構成です。
なぜ、パリティが壊れたデータを修復できるかは、次の記事で解説しています!
「RAID5構成」シミュレーターで理解しよう!
それではシミュレーターを使って、「RAID5構成」の動きを理解してみましょう!
- 4台の「RAID5構成」に対して、DISK故障させたり、READ/WRITE操作ができます
- READ/WRITE操作後に、「○」と出た場合は成功、「×」と出た場合が失敗となります
- READ/WRITE処理のDISK読み込み/書き込みにかかった時間を「処理時間」として表示します
- 故障ボタンを押すと、ランダムで1台のDISK故障が起きます
- RESETボタンで初期状態に戻せます
「RAID5構成」の特徴
冗長性(耐久性)
上記の通り4台のうち、どの1台が壊れても継続処理可能です。ただしどこでも2台目が壊れたらアウトです。
速度
RAID5のデータを見ると、ストライピングのように複数DISKに分散してデータを書き込んでいます。そのため、処理速度は通常よりも速くなります。ただし、書き込むときにはパリティを生成する必要があるため、多少遅くなるはずです。
必要DISK数
「3台以上」です。今回は4台構成で説明しましたが、3台でもできますし、5台上でもOKです。どれも1台壊れた時点で冗長性がなくなるため、あまりDISKが多いと故障確率が上がり、頑強さが失われていきます。
ディスク容量利用効率
4台構成では、↓のようにパリティを除いた3/4台にデータを書き込めています。そのため、「75%の容量効率」となります。冗長性を持ちながら、RAID1よりも利用効率が格段に上がるわけです!
↓赤い部分が実データ。3/4が赤で有効活用できている。
→次のページで、今回使用したパリティの計算原理を解説しています!
- パリティによって、RAID5は1台壊れても大丈夫な状態となる!
- RAID1よりも容量効率が良く、冗長性がある程度確保でくるためバランスが良い!
その他RAID種別も↓で解説しています!
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