考察: 現状のChatGPTが「出来ないこと(苦手なこと)」を考えてみる
目次
なんでも出来るように見えるChatGPTだけど、、苦手なことは多い
ChatGPTが広まってきてきて、色んな場面で使われるようになってきています。しかし、なんでもできるように見えたChatGPTですが、その活躍は限られたものになっている気がします。
やっぱり、万能に見えるChatGPTでも出来ないことって多いんですよね。。。
今回はまず、その「ChatGPTが出来ないこと(苦手なこと)」についてまとめてみたいと思います!
苦手なこと1: 正確な最新情報を取得する
これは色んなところで言われてますね。ChatGPTは「本当かのように嘘をつく」わけで(ハルシネーションと言われてます)。明らかに嘘っぽい嘘をつくより、判別が辛いので余計のたちが悪いですね、。
さらに、学習機関が限られており、最新のことは知らない、、という特性上、「最新の情報については、過去の情報から推測して嘘をつく」という、見栄っ張りな人間みたいな行動をします。
この特性があるので、自分ははっきりいって検索とか情報を探るときにはChatGPTは現状使用してないですね、、、
苦手なこと2: 社内などの固有環境の文脈を全理解した行動
これは2つの意味があります。
- セキュリティ観点で入れられる情報が限られる
- 全ての情報を文脈で伝えることは出来ない
1点目は、セキュリティの話ですね。最近は企業専用のChatGPTも出てきましたが、そういったものが持てない企業は「OpenAIに情報を渡す」ことが必要になるので、少しここで出せる情報が限られてきてしまいます。
2点目は、入れられる知識が限られるという話です。現状のChatGPTだと文脈は理解してくれますが、さすがに全ての社内や自分の情報を全部ぶっこんだりはしにくいです。なので、どうしても「都度適切に文脈を切り取って、ChatGPTに伝える」ということが必要になるわけで。そこが面倒なんですよね、、
苦手なこと3: 人と最適なコミュニケーションをとり、意図を完全に理解すること
上記にも関連したことですが、全ての文脈や知識をChatGPTに入れることはできないので、都度適切にChatGPTに情報や文脈を伝えることが必要になります。
ただ、実際やってみるとto人間よりも、ChatGPTと会話して意図を伝えるって難しいです。まず会話の仕方がチャットに限られますし、図解や動きで伝えるということが出来ません。また、当たり前ですが感情的な表現などもくみ取ってくれないので、、、
この「コミュニケーションの仕方」というところで、テクニックが必要になってきたり、ややこしくなったりしている部分がある気がします。
苦手なこと4: 会話から離れたタスク(順次対応)
現状のChatGPTはテキストベースの会話なので、その会話から離れた「自動で何かを買う」「自動で何かを契約する」「自動で掃除や家事をする」といったことはできません。ここは、その他のロボットと連携して出来ること増えていきそうですが、、、もう少し先に思えます。
とりあえず、現状はテキスト的な範囲での行動に収まっているので、可能性もその範囲に限られている面があると思います。
まとめ: ChatGPTの特性を理解して、使用用途を決める必要有り
上記のように、ChatGPTは大まかに言っても、多くの苦手なことがあります。人間よりも圧倒的に優秀な部分もありますが、逆に現状人間がやったことも多くあるわけですね。。。
とくに「全文脈/知識を教えられない → 都度意図を伝えてコミュニケーションする必要がある」という点はかなり重要な制約になっていくと思います。この制約がとれるかどうかで、ChatGPTのような生成AIが伸びていくかは変わっていくと思っています。
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