[非効率的思考パターン] 結果論/後知恵バイアス
自分の中で効率的に思考をするために、「非効率な思考」「効率的な思考」を学んだり、常々を考えています。効率的に頭を動かすためにはコツがあり、良くない思考にはパターンがあります。
ここでは「非効率な思考パターン」にどんなものがあるか列挙/まとめていき、そうならないためにどうすれば良いかを考えていきます!
今回は「結果論/後知恵バイアス」について考えてみます!
目次
非効率的思考パターン「結果論/後知恵バイアス」とは
結果論/後知恵バイアスとは、↓のようなものです。
事後的に知った情報ありきで、過去のことを反省/批判してしまう思考
人間は日々反省をしてくと思いますが、その反省の仕方についての良くない思考パターンですね。自分に向けたときは「やりすぎな反省(後悔)」に、他者に向けた時は「不条理な批判」になるはずです。
図にすると↓のようになります!過去時点では「知りえる情報」しか見えないはずなのに、過去を振り返ったときに「結果論が求める範囲」まで求めてしまうから矛盾が生まれ、非効率な思考になってしまうんですね><
「結果論/事前条件無視」の例
「結果論/事前条件無視」の例としては↓のようなものが挙げられます。
買った商品が合わなくて、「こっちにすれば良かった」と後悔する
これは典型的な結果論/後知恵バイアスですね。「こっちにすればよかった」というのは、購入後の使用感などを知った後の感想です。事前に知りえた情報なら「反省」となりますが、そうでない場合完全に結果論ですよね。
同じように「事業A,B」「新人A,B」「住む区域A,B」など、あらゆる選択で良くない点が見えた時「逆のほうにすればよかったー」と思いがちですよね。でも多くは事後情報ありきの後悔ならば、結果論/後知恵バイアスと言わざるを得ないはずです。
反省できるのは「事前に認知できた情報から推測できた事象」のみです。それ以後に知った情報を含めて後悔/反省するのは、その時点では予測できないことなのでナンセンスですね><
野球の試合でピッチャー交代後に打たれた時、「何で交代したんだ!」と監督批判する
こういったスポーツでも、結果論/後知恵バイアスが働きます。よくあるのが「なんで〇〇したんだ!」という批判です。そういったものの多くが、結果を知った後だから出来る批判であることが多いです。
さすがに事後情報ありきで、采配を批判するのはかわいそうな気がします。
ただ、ここは難しいとこがあります。「監督は選手のコンディションまで含めて感知し、最善の予測をするのが仕事」という視点から見ると、極限まで予測できなかった監督の責任という事も出来るからです。
本当に予測可能かどうかは、事前に取得できる情報とそこからの予測手法まで考察しなきゃいけないので、かなり難しい問題になりますね><
「結果論/後知恵バイアス」はなぜダメなのか?
無意味な反省を繰り返してしまう → 成長が妨げられる
結果論/後知恵バイアスがかかると、無意味に後悔や反省をしてしまいます。しかし、事後に得た情報を含めて反省しても何の意味もありません。判断時点で知りようがないのですから。
なので結果論/後知恵バイアス含めた反省をして改善案を出しても、的外れなものになってしまう可能性が高いです。
そうなると、改善もされず、成長も抑制されてしまうと思います。
無意味な論議/批判を繰り返してしまう
この結果論/後知恵バイアスが他者に向けられると、無意味な論議/批判の繰り返しになってしまいます。無意味なことで他人の時間も使ってしまうので、非常によろしくないですよね。
「結果論/後知恵バイアス」への対策
「結果論/後知恵バイアス」にならないために、以下のような対策が考えられると思います!
過去のことを考える場合は、「事前情報」と「事後情報」を分け、予測できた情報かを考察するようにする
結果論/後知恵バイアスは、事後情報や知りえない情報を、過去時点に求めることで生じる矛盾です。そのため、このバイアスを避けるためには「事前情報」と「事後情報」を切り分けることが重要です。商品を購入した場合、「商品購入前に知りえた情報」と「購入した後にしか分からない情報」を切り分けないといけないです。
さらに、「事後情報」については「予測できる方法はなかったか」を考察することが重要です。事前に知っていなかった情報でも、がんばれば入手できた情報なら、改善の余地がある可能性があるからです。
このような「過去を振り返る時のクセ」をつけておくと、結果論/後知恵バイアスを回避しやすくなると思います!
- 事後的に知った情報ありきで、過去のことを反省/批判してしまう思考を「確結果論/後知恵バイアス」という
- 「確結果論/後知恵バイアス」に陥ると、事前情報と事後情報の区別が出来ず、過去のことの反省や批判が的外れになる可能性がある
- とにかく「事前情報」「事後情報」を区分けするクセをつけて、どこまで過去時点で予測が可能だったかを考える癖をつけるのが重要
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