あなたが「片付けられない」たった一つの理由 ~30年片付けられなかった自分が大きく変われた方法~
少し煽り的なタイトルですが、少し語らせて下さい。自分は30年以上、部屋や机を整理することが下手でした。典型的なB型タイプです。もちろん、テレビでやっているような「ゴミ屋敷」のレベルではありませんが、部屋や机がどうしても汚くなっていました。
しかし、昨年ぐらいからかなり整理整頓の習慣が身に付いてきました!今は完全ではありませんが、かなり綺麗な状態になってきています。そしてこの体験から「何故片付けられない人と、片付けられる人がいるのか」が分かってきました。今回はその「片付けられない理由」と「そこから脱出する方法」を紹介させて頂きます。
生まれてから30年以上片付けられない族だった自分の体験談ですので、相当リアルな記事になっているはずです。是非、参考になればと思います!
目次
片付けられなかった理由:モノをどこに置くかを決める「モノ置きルール」がなかった
自分が片付けられなかった理由とは、「モノをどこに置くか、という厳密なルールがそもそもなかった」ことです。整理されている方からすると、「整理のルールを決めるなんて、そんなの当たり前じゃないのか」と思うかもしれませんが…片付けできない人は、この「モノ置きルール」がない人がほとんどだと思います。
買ってきたモノに対して、どこに置くべきかなど特にルールが定まっていませんでした。だから、適当にソコラへんに置いてしまったりしてしまうんです。たぶん、片付けられない人で、モノをどこに置くかのルールが厳密にきまっている人は相当稀でしょう。
この「厳密なモノ置きルールが頭の中にあるか」が片付けられる人と片付けられない人の違いなんだと思います。
整理のきっかけは、サイトやプログラムなど「デジタルの世界での整理」の流用
なぜ急にルールを作り始めたかというと、「ブログやプログラミングなど、デジタルの世界ではモノ置きルールができていた」からです。逆に言うと、ある程度大きなコンテンツを持つと、絶対に整理が必要なのです。
ブログやプログラムが大きくなると、どうしても整理が必要になります。本ブログのように何百もの記事やプログラムコンテンツがあると、整理して置かないと、何がどこにあるかが分からなくなってしまいます。特にプログラムは小さな部品の組み合わせですので、それらの部品がどこに置かれているかがパッと分かると効率的に作業が進むんです。ですので、技術の高い人は、整理が上手いです。ある意味で「プログラミングの技術とは、プログラムの整理の技術」と言っていい面があるのです(ちょっと言い過ぎですが)。
大量のコンテンツの整理のため、自分ももちろんそのようなルールを作り、キチッと整理しています。デジタルの世界では、めちゃくちゃ整理してフォルダ管理とか命名規約管理をしていたのです。そこで「だったらなんで、普段の生活では汚くなるの?規約やルールが無いからでは?」と思ったわけです。そう思った時、「デジタルの世界では整理規約があるのに、普通の生活ではそもそも厳密なルールがなかった」ことに気づいたのです。
そこで、デジタル世界での整理の技術を、普段の世界にも適用してみたのです。
片付けるための方法:どんなモノでも、置き場所を厳密に決めておく
上記のとおり、デジタル世界での厳密なフォルダ整理の方法を、普段の生活にも流用/適用しようと考えました。そこで自分は「どんなモノでも、厳密にどこに置くかキッチリ決めよう」と考えて、実行し、やっと整理ができるようになりました!
曖昧なルールではダメです。それだと、「とりあえずココに置いておこう」みたいな考えが多くなり、ルール自体が曖昧になっていきます。一番重要なのは、「このモノが来たら ⇒ ココに置く」という厳密なルールを細かに設定することです。そのルールとは、以下のようなものです。
調味料 ⇒ 食品専用のロッカーの2番目の棚
薬 ⇒ 小物入れの右から一番目のロッカーの2段目
チラシ ⇒ ゴミ箱(内容を確認してすぐ捨てる)
レジ袋 ⇒ ゴミ箱(内容を確認してすぐ捨てる)
領収書 ⇒ 保管が必要であれば書類フォルダ、不要ならゴミ箱
これは一部の例ですが、このように全てのモノに厳密にルールを決めました。モノそれぞれというより、カテゴリーごとのルールですね。そして、モノを手に持ったら、必ずこの「モノ置きルール」に従って置くようにしています。今までは買ってきたモノや領収書なども、「とりあえず適当にソコラ辺に」と適当に置いたりしていました(綺麗好きなひとから見ると、有り得ない思考かと)。これがルールが決めると、決まった場所にしか置かなくなるので、自然と綺麗になっていきます。部屋に帰ってくると、まず自然に買ったモノの整理をする習慣が付きました。
また、上記の例のように、「ゴミ箱行き」のルールの設定も重要です。無意味にとっておくのではなく、「不要だったら即座にゴミ箱に捨てるルール」にします。すると、自然とモノが部屋に溜まりません。
デジタル世界でのフォルダの整理と同じ。ルールさえ決めれば、自然と整理が出来ていきます。ルールがないから、ぐちゃぐちゃデスクトップになってしまうのです。
「ルールにずっと従って整理するのが難しいのでは?」という疑問について
ここで疑問が生じると思います。「モノ置きルールができても、それに従えないのでは?」という理由です。確かに、何も考えずにルールだけ設定しても、あまり効果がなさそうです。そこで、自分が作ったルールに従うようになれたコツを2つ紹介します!
コツ1:「ルールに従うのを止めたら、確実に汚くなり、非効率になる」ことを意識する
自分はこのような「モノ置きルール」を決めてから、必ずルールに従うようにしてきました。それは、今までルールに従わずに汚くなっていったことを自覚していたからです。
また、デジタル世界での経験も大きいです。自分はプログラムの世界で、命名規約やフォルダ整理が崩れると、乱雑になり非常に非効率になることを肌を持って感じてきました。また、1回でも整理の規約が崩れると、2回目以降も「まあいいや」となり規約に従わなくなることを経験してきました。そして非効率になると。
部屋の整理も同じだと思います。必ずルールに従うこと。「従わなければ、即汚くなる。」これが意識できれば、ルールに反することに嫌悪感を持てるはずです。また、部屋が汚くなると、非効率になり自分にデメリットしかないことも意識することが重要だと思います。
一度整理しはじめると、そこまで時間はかからないはずですし、部屋が汚くなってモノを探すのが大変になるより、超効率的になるはずです。
コツ2:綺麗にすれば、自然と「モノ置きルール」に従いたくなってくることを意識する
もう一つ言えるのは、「部屋が綺麗になるほど、自然とモノ置きルールに従いたくなってくる」ということです。部屋が綺麗なほど、より綺麗にしたくなるし、汚ければより汚くなっていくと思うのです。その理由は、下記のように場合分けして考えれば分かります。
綺麗で全てルールに従って整理された部屋 ⇒ 一つでも適当に置いたらルールが崩れる ⇒ 適当にモノを置くのは超ためらう
汚く、何の整理ルールもない部屋 ⇒ 整理して置いても意味ない ⇒ 適当にモノを置いてしまう
このように、環境によって思考も変わってくるはずなんです。最初から汚かったら、ルールに従ってモノを置くのなんて馬鹿らしいですよね。1個綺麗に置いても、何の意味もないですから。だから適当にモノを置いて、さらに汚くなってしまうと。
逆に、部屋が綺麗で整理整頓されていたら、適当にモノを置くのは躊躇われます。だって、せっかく全てのものがルール通りに置かれているのに、たった一つ置いたものでそのルールが崩れたら…嫌ですよね。ということで、絶対にルールに従って置きたくなるかと。
たぶん綺麗好きな人は、このような「モノ置きルール」が出来ているんだと思います。なので、少しでもルールに沿わないモノの置き方がされていたら、気になってしょうがないのかと。つまり、環境によって思考も変わってくるはずなんです。
まとめ:「モノ置きルールを作り、従うこと」が出来れば、自然と綺麗になっていくはず!
それでは最後にまとめです。自分の30年以上をかけた経験談ですが、片付けができない人の大半の理由が「モノをどこに置くか決める厳密なルールがない」ことにあると思うのです。この「厳密なモノ置きルール」の有無が、部屋が綺麗になるか汚くなるかの決定要因だと思っています。部屋が綺麗な人はもちろんこれに近いルールがあるはずです。逆に、部屋が汚い人はそんなルール持ってない、もしくは曖昧なルールしかないのだと思うのです。(ルールは持っているけど、綺麗に出来ない人も多少いると思いますが)
そして、この「モノ置きルール」は部屋の状況により、ルールに従うかどうかが変わってきます。部屋が綺麗になればなるほど、自然とルールに従いたくなるはずなんです。逆に、部屋が汚かったら、どんどんとルールが崩れていきます。
そのため、まずは「1)モノ置きルールをキチッと作る」ことをし、「2)モノ置きルールに従って、とにかくまず一回きれいに整理してみる」ことをオススメします。そしたら、自然とそのルールに従いたくなる環境ができるはずです。
30年汚かった人のリアルな経験談ですので、嘘はないはずです。整理できない人いらっしゃいましたら、一度試して見てください!
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