Adobe Muse CCが開発/サポート終了へ!Adobeのソフトの切り方が凄すぎて怖い!
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突然来た「Adobe Muse CC開発/サポート終了」のお知らせ。切り方がバッサリすぎて怖い!
先日、以下のようなメールがAdobe Creative Cloudユーザーに届いたと思います。内容はAdobe Muse CCの新規開発を2018年3月で終了し、サポートも2019年5月頃に終了するというものでした。
突然の首切りです。こんなに突然、製品の終了が告げられたら怖すぎですよね。Adobe Muse CCは「コーディングなしで、HPが簡単に作れる」ような製品であり、自分は使っていませんでした。しかし、「自分が超使っているAdobe Animate CCとかも、こんな突然開発終了を告げられたら怖すぎる…」と恐怖を感じてしまいました。
そこで、ちょっと英語のアナウンスページを見てみたところ・・・ちょっとビックリなことが発覚しました。
代替製品の「代替じゃないじゃん…」感が凄い!
Adobe Muse CCの終了のアナウンスページはコチラです。英語ですが。そこには、以下のような事が書かれていました。
[背景]
- 近年、複雑なページを作る場合、デザイナーはプロトタイプを作り、エンジニアと協力して実装をする流れになっている(デザイナーは実際のコーディングでなく、UXデザインなどが重要)
- 逆に簡単なページは、DIYウェブサイト(WIXやJimdoのような、web上でコンテンツをペタペタ貼って簡単にHPが作れるサービス)が増えてきており、テンプレートをもとに簡単にカスタマイズ可能になっている
⇒ Adobe Museの活用シーンが少なくなっている!
[代替手段]
- 複雑なサイトを作る場合⇒Adobe XDを推奨。Adobe XDなら超簡単にUXデザインが作れ、スムーズにエンジニアとの連携ができますよ!
- ポートフォリオサイトを作っている場合⇒AdobeではBehanceというポートフォリオに特化して、簡単に自分の作品一覧を作れるサービスを提供しています!これ使ってね!
- ニュースレターやペラサイトを作っている場合⇒Adobe Sparkという画像を集めるだけで、簡単に美しいページを作るサービスを提供しています!是非、使ってね!
要約するとこんな感じですね。背景はいいとして、驚いたのは。Adobe先生が提示する代替手段です。以下のような理由で、どれも代替になっていない感じです…
- Adobe XD:確かに超便利だけど、HTML/CSS出力ができず、コーディングなしでサイトが作れるAdobe Museの代替にはならない
- Behance/ポートフォリオサービス:Adobe Museユーザーでポートフォリオを作るためだけに、使っている人は極僅かのような…
- Adobe Spark:そもそもウェブページ作成というより、画像/デザイン簡易編集ツールの意味合いが強く、HP作成とは言えない。1枚ペラサイトを作るのも辛いのでは…
確かに、上記代替製品にピッタリ合った使い方をしている人なら、代替になるかもしれませんが…。直感ですが、Adobe Museを使っている人の20~30%程度しか、上記代替製品の機能では救えない気がします。
とにかく、代替製品が代替になってない感がスゴい気がします。
この切り方はAppleのiphoneからのイヤホンポート削除、Macの旧USBポート削除以上に凄いのでは?
このAdobe先生の代替の提示の仕方は…Appleの下位互換をバッサリ切る様に似ている気がします。iphoneのイヤホンポート切り捨てとか。でも、よく考えると、ソレ以上に凄いと思います。
Appleのイヤホンポート削除などはまだ分かります。「Bluetoothのワイヤレスイヤホンに移行しましょう」ってことですからね。ワイヤレスを嫌がる人は多いかもしれませんが、一応機能的に代替にはなってる。そして、Mac book proからの旧USBポート削除も、USB-Cという新しいポートが付いており、変換アダプタを経由すれば、旧USB製品も使えます。やや煩雑になりますが、一応問題なく使えます。
しかし、Adobe Muse CCのこの代替方法の提示の仕方は…Adobe Museユーザの「HTMLの編集なく、簡単にサイトを作成したい!」という要望に対して、本当に極一部しか対応できていない気がします。
本当は「他社サービスで代替できるでしょ?」ってことなのかと
本音をいうと、本当の代替手段は、コーディングなく簡単にHPが作れる「WIX」とか「Jimdo」なんだと思います。最近では、web上でコーディングなしで超手軽にHPが作れるサービスが増えてきています。しかもほぼ無料で。アナウンスページの背景にも少し書いてありましたけどね。結局このような、超簡単にHPが作れるサービスの台頭がMuse CC終了の最大の理由なのかと。そういった手段と比べると、わざわざバカ高いAdobe Creative Cloudを有料で買って、Museを使い始める人は少ないんでしょうね。
さすがに他社サービスを代替とは言えないでしょうが・・・・(笑)
↓WIXサービスの説明。超簡単にweb上でHPが作れるようになってます。
他のAdobeの製品は大丈夫?一応、Adobe Creative Cloudの掲載順/掲載アイコンの大きさで「首切りになる危険度」がわかりそう(笑)
自分が一番気になるのは、他のAdobe製品がいつまで開発/サポートが続くかです。Museは使ってなかったので良いのですが、バリバリ使っているAdobe Animate CCを終了にされてしまうと、さすがに困るのです。こんな形で突然首を切られたら、たまったもんじゃないです!
この「首を切られる危険度」はAdobe Creative Cloudの紹介ページを見ると、少しは予想が付きそうな気がします。現在の掲載の順序は下図のようになっています。ちょっと画像小さくなってますが、クリックで拡大できます。
一応、微妙かもしれませんが、よく使われる/Adobeが力を入れている製品は上の方で大きく、あまり力を入れていないような製品は下の方に掲載されている気がします。Muse CCはかなり下の方ですし。この大きなアイコンで掲載されているIllustratorやAfter Effects等の製品は超突然に切られることはないのかなと…そんな気がします。
ヤバイのは、下のほうの小さなアイコンの製品ですよね。ある意味リストラ対象になる製品群なのかも…。まあ、下の製品郡は機能的にも小さなサブソフトみたいな扱いなので、小さく掲載されているだけかもしれませんが。でも、力を入れているAdobe XD CCとか上の方に掲載されているし、この掲載順序はやっぱり意味がありそうに感じます。
とりあえず、自分が使っているソフトがリストラ対象にならないことを祈るばかりです…!Adobe先生、どうか手厚い優しいサポートをお願いします!
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