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「サービスが悪い商品を選ぶ」という考え方。格安SIM選択で感じたこと。

格安SIM選択で強く感じたこと。「サービスが良い」は絶対正ではない。

 前回の記事のとおり、Docomoの契約から格安SIMに乗り換えました。節約のためです。

 そこでガッツリとたくさんの格安SIMや3大キャリアの比較をしました。多くの格安SIMサービスがでており、各社のサービスも速度もデータ容量制限も少しずつ違います。そこで感じたことは、「サービスが良いは絶対正ではない」ということです。

 今回自分は選びませんでしたが、DMMの格安SIMがかなり激安となっており、速度もそれなりで良い商品になっていました。それには一つの理由がありました。「余計なサービスをしていない」のです。このことについて、感じたことを少し述べたいと思います!

DMMモバイルは実店舗契約をなくすことで、さらなる格安を実現している。

 DMMは上記のとおり、同じような価格が並ぶ格安SIMの中でもかなり安い価格で提供していました。下図のようにDMMでは10GBで2190円とかなりの激安価格で販売しています。格安SIMで有名なiijmioは同じ10GBで2560円です。かなりDMMがお得になっているのがわかります。速度もiijmioと同じぐらいでるようなので、純粋にDMMが良い商品なのがわかると思います。

 では、なぜこんなに安いのかというと…わかりました。DMMは実店舗が一切ない、申込みはインターネットからのみという運用をしているからだと思います。iijmioなどは、ビックカメラやヨドバシカメラなど実店舗での即日販売コーナーをもっています。楽天モバイルなんかは専用の実店舗をもってしまっているぐらいです。しかし、そのようなコーナーを持つと人件費がかかりますし、全然詳しくない人に格安SIMを説明するのは大変なはず。DMMは、そのような実店舗費用が一切かからない形態でやっているので、こんなに安く提供できているはずなんです

企業は慈善事業ではない。ユーザーからもらったお金は限られる。

 ここで企業目線からサービスを考えます。企業は慈善事業ではないので、使えるお金が限られています。そして、そのお金はユーザーからもらったお金の総計であり、それ以上の対価を返すことはできないはずです。その有限のお金をどれぐらい集めて、どうサービス分配するかがその企業の特色であり、方針になります。高品質なサービスを低価格で提供するのは限界があるのです。このように、「限られたお金をどう配分しているか」という見方をすると、色んなものが見えてきます。

自分に関係ないサービスは純損失となる!DocomoのMNPキャンペーンやライトユーザーに対する手厚いサポートは、関係ない人には純負担となる!

 では、docomoなどの3大キャリアはどのような事をしているかというと…昔からとてつもないMNPキャンペーンなどを行っており、場合によっては0円で端末が買えたりなどおかしな自体がおきています。

 昔から「MNP乞食」などという言葉があったように、Docomoなどがユーザー獲得のために行っているMNP向けキャンペーンは既存ユーザーから得た利益を、MNPしてきた人に手渡しするようなものです。ですので、「知らないうちに狡猾にMNPを活用する人達に、お金を奪われている」といってもいいぐらいだと思うのです。自分に関係ない余計なサービスは、自分にとって純粋な不利益になるはずです。

 また、3大キャリアはライトユーザーに対しても、端末の使い方を説明したりなど手厚いサポートをしています。これ自体は良いことなのですが、そんなものが必要なく使える人達にとっては不要なサービスです。だとすると、その分自分が関係ないところでお金が使われているという考え方もできます。

自分の払ったお金が、どれぐらい純粋に自分に返ってきているかが重要

 上記の状態を図示すると下のようになります。MNP利用者は随分と良い待遇になるので、自分が払ったお金(青矢印)以上に対価(赤矢印)が返ってくる状況になります。そして、ライトユーザーは手厚いサポートを受けやすいので、大体払った額と同等の対価を受けられます。それに対して、その他のユーザーに払ったお金と同等の対価を返してしまったら、Docomoは赤字になるため潰れてしまうはず。だとすると、それ意外のユーザー(自分)に対しての見返りは、当然として図のように小さく(細い赤矢印)なるはずなんです。

 慈善事業であれば、全員に払ってもらった対価以上に返すことができますが、企業でありお金が限られている以上、手厚いサポート/サービスを受けていないユーザーにとっては損になるのが当たり前の話なのです。

「自分に関係ないサービスをしていないか」という商品/サービス選択もあり!

 上記のような考え方からいくと、自分に関係のないところでサービスを行われるのは、自分が払ったお金が無駄に他人にいきわたっているということになります。企業が使えるお金は有限ですので、そのような自分に直接かえってこないサービスがないほうが、純粋に払った対価が返ってくる率が高くなります。

 ですので、「サービスが良い商品を選ぶ」のではなく、「自分に関係ないサービスをしていないところを選ぶ」という見方も有りだと思うのです。企業のお金は限られていますので、無限に最高のサービスを低価格で提供なんてできません。ですので、このような選び方も格安SIMに限らず、有効な商品選択手段なんじゃないかなと思います。


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