Surface Pro Xを気軽に勧める人信用できない説。初心者にオススメするのだけは、絶対に良くない!
目次
- 1 Surface Pro Xを勧める記事が多く出てるけど、、、本当に適当に選ぶと危険です><
- 2 4年程使うタブレットPC。PCに詳しくない人が、用途なんて確定できるわけがない。
- 3 一番むずかしいのは動作不可の64bitアプリでなく、エミュレーションで動く32bitアプリ。どれぐらい遅くなるか予測不可能
- 4 Surface Pro Xで出来ないことはリモートで、、、という記事もあるけど。それじゃ意味ないような><
- 5 Surface Proのコンセプト「これさえあれば、何もいらない」。それに反しているのがSurface Pro X。(これだけで全てまかなえない)
- 6 95%の人はSurface Pro7を購入したほうが幸せ。たった0.7インチのために超絶制約PCを選ぶ意味は、、
Surface Pro Xを勧める記事が多く出てるけど、、、本当に適当に選ぶと危険です><
以前、Surface Pro Xを選ぶのはリスクが有りすぎるという記事を書きました。Surface Pro Xは「64bit(x64)アプリが動かない」「32bit(x86)アプリはエミュレーションで動く」という超絶的な制約があり、何も考えずに購入したら危険ですよ。という内容です。
その後、予想通りSurface Pro Xを勧める記事が多くのメディアで出てきました。さすがに少しはこの危険性にふれていますが、あくまで注意程度に留めており、タイトルでSurface Pro Xが最高の端末であるかのように煽ってます。
Surface Pro Xは理想の2 in 1 PCに最も近い存在
https://japanese.engadget.com/jp-2020-02-14-surface-pro-x-2-in-1-pc.html
シリーズ最薄モデルに進化したテレワークの最強マシン「Surface Pro X」の実力検証
https://dime.jp/genre/886922/
PCの万能さとモバイルの速さがついに融合:マイクロソフト「Surface Pro X」レビュー
https://www.gizmodo.jp/2020/02/surface-pro-x-review.html
うーん、、、毎回こういう記事タイトル見るたびに、恐ろしい事してるなあと思います。正直、Surface Pro Xを気軽に勧める人は信用できないとさえ思ってます。。。
4年程使うタブレットPC。PCに詳しくない人が、用途なんて確定できるわけがない。
Surface Pro Xを勧めるときの文言としてよく使われているのが「使用用途が決まっている場合はSurface Pro Xをオススメ!」というもの。確かにOfficeやリモートデスクトップしか使わない場合はSurface Pro Xが最適かもしれません。
でも、PCって4年ぐらい継続して使うものですよね。冷静に考えて、4年間「Officeとブラウザぐらいしか使わない」って言い切れる人ってどれぐらいいるんでしょうか。4年もしたら自分の立場も市場も大きく変わりますよね。1年後にAdobeのソフトが必要になったりとか、普通にありえますよね。4年もあったら使用用途は少なからず変わっているはず。
そして、「オフィスしか使わない」と言っている人でも、微妙なところで制約に引っかかります。例えば、「Google日本語入力」が超不安定でSurface Pro X上では使えなさそうとのこと。オフィスだけしか使わないといっても、入力ソフトやデバイスドライバなど、様々なソフトが裏で動いているわけで。そういったところで引っかかるリスクもあるんです。
逆に言うと、「4年間○○の用途でしか絶対使わない!」と言い切れるのは複数台PCを持っている、玄人的な人なんですよね。。もはやWindowsのこと知り尽くしていて、他のPCでその他用途を補える自信のある人。PCのことよくわからないのなら、絶対にSurface Pro Xは避けるべきだと思います。新しい分野に進んだ瞬間に地雷だらけです><
一番むずかしいのは動作不可の64bitアプリでなく、エミュレーションで動く32bitアプリ。どれぐらい遅くなるか予測不可能
Surface Pro Xはとにかくややこしい仕様です。「64bit(x64)アプリが動かない」という制限。正直、普通にWindows使っていたら、それが64bitアプリかなんてあまり気にしません。移行のためには全ての使用アプリを確認し、32bitでも動かせるか確認する必要があります。辛い、、
でも本当に辛いのは32bitアプリです。「32bit(x86)アプリはエミュレーションで動く」という仕様。このエミュレーションが曲者で。ものによっては通常windowsの1/10ぐらいの速度になるそうです。↓のベンチマークでも、通常Intel CPUの1/3ぐらいの性能になっているんです、、辛い。
この性能については、どんなにPCに詳しい人でもどれぐらい遅くなるかやってみないとわからない部分があります。エミュレーションが得意な部分が多かったら速いだろうし、逆だったら超遅くなる。でもどっちに転ぶか完全に予測できないんです。PCに詳しい人でも、Surface Pro Xはそう簡単に選べないはず。
Surface Pro Xで出来ないことはリモートで、、、という記事もあるけど。それじゃ意味ないような><
時々見る記事で、「Surface Pro Xで出来ないことはリモートデスクトップで補える」という内容を見ます。でも、わざわざ出来ないソフトを動かすためにリモートデスクトップ動かしてたらキリがないですよね。特に、リモートで動かすアプリとSurface Pro X上で動くアプリの連携が死ぬほど面倒になるはず。そんな面倒なことするなら、Surface Pro7を購入して、両方リモートせずに圧倒的に効率的ですよね、、、
Surface Proのコンセプト「これさえあれば、何もいらない」。それに反しているのがSurface Pro X。(これだけで全てまかなえない)
そもそもですが、Surface Proの当初のコンセプトは「これさえあれば、何もいらない」でした。正直、Surface Proシリーズはこのコンセプト通りに動いていると思います。こんなに薄いのにWindowsのソフトが全て動いて、それなりの性能で、ペンもつかえて、タッチ操作もできる、、、本当に一台で何でも出来ちゃいます。iPad Proのようなオシャレさはないけど、地味に何でも出来てしまう。まさにコンセプト通りです。
それに対して、、、Surface Pro Xはその真逆です。「これだけでは全てできない」PCです。普通のWindowsと比べてできないことが多すぎる。当初のSurfaceのコンセプトと真逆をいくのがSurface Pro Xなのではないでしょうか。これだったらiPadのほうが、、><
95%の人はSurface Pro7を購入したほうが幸せ。たった0.7インチのために超絶制約PCを選ぶ意味は、、
上記の通り、Surface Pro Xはとにかく癖が強すぎるPCです。動作するアプリが限られ、さらにその速度も予測ができない。
「用途が決まっている人は、Surface Pro Xオススメ」と言われてますが、そもそもPCに詳しくない人が用途をそこまでキッチリ決められないと思うんですよね。じゃあPCに詳しい人に合うのか、、というとそれも微妙で。使っているアプリの互換性を調べるのも大変だし、アプリのエミュレーション速度なんて完全に予測できない。であるなら、詳しい人もSurface Pro Xを選ぶ可能性は低いわけで。
そうなってくると、、、Surface Pro Xを購入すべきなのはどういった人なんでしょうか。正直、自分は誰にも勧められません。強いて言うなら、10万円ぐらい気軽にお試しで投資できる人だけですね。将来のこと考えたら、「とりあえずSurface Pro7買っておいたほうが安全だよ」って話になってしまうので。強いていうならどうしてもLTE接続したい人だけです。それもテザリングなどでまかなえるし、Surface Pro LTE Advaneceを買えば良い話ですが、、。あとはそもそも企業で使用用途がガッチリ決められている法人向けでしょうか。それなら有りかと。
確かにSurface Proシリーズは未だにベゼルが分厚くて、かっこ悪いです。iPad Proなどと比べると見劣りします。でも、やっぱり「これさえあれば、何もいらない」なんです。Surface Pro7買っておけばとりあえず何でも出来る。Surface Pro7買っておけば、とりあえず将来用途が変わっても問題なし(超重いゲームするとかは除く)。たった0.7インチ画面が大きくするためだけに、大きなリスクを犯す必要はないはずです。
そう考えると、↑で列挙したSurface Pro Xのオススメ記事とか、かなり危険な道に誘導しているようにしか見えません。Surface Pro Xがリモートワーク最強のはずがないし、最強端末でもなんでもないです。超癖の強いハイパーリスキーマシンと思ったほうがいいかと><
なんだか、Surface Pro Xの悪口みたいになってますが、高い買い物ですので。。買って後悔される方を少しでも減らせたらと思います><
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