ついにGoogle先生が「スマホ表示優先」でサイト評価するように!PC向けはあくまでサブ扱い?[モバイル ファースト インデックス]
前々から事前アナウンスはされていたのですが、ついにGoogle先生が3月27日から「スマホ表示優先」でサイトを評価するようになりました!webページにはPC向けとスマホ向けの2種類あるサイトが多いですが、そのうちのスマホサイトを優先評価するようになるという事です。コチラのGoogleウェブマスターのブログで正式に発表されています。これは現在のスマホ社会を考えると、当たり前のことですが、「PC向け表示は二の次」という事になります。昔から考えると、なかなか衝撃的なことです。今回はこの件について、本サイトのPC/スマホ比率のデータを掲載した上で、思うことを記述させて頂きます。
目次
このサイトでも、7.5割ぐらいがスマホからの訪問です!
まず、スマホからのアクセスが異常に多くなっているのは事実です。このサイトでは、以下のようなOSシェア率になっています。参考のために、2015年からのデータを列挙します。
[2015] 訪問数:5700程度
Windows : 34.8%
iOS : 34.6%
Android : 25.7%
Macintosh : 3.0%
⇒ モバイル比率: 60%程度
[2016] 訪問数:18,500程度
Windows : 32.2%
iOS : 40.8%
Android : 23.0%
Macintosh : 5.2%
⇒ モバイル比率: 65%程度
[2017] 訪問数:74,200程度
Windows : 23.7%
iOS : 46.5%
Android : 25.6%
Macintosh : 3.2%
⇒ モバイル比率: 72%程度
最後は2017年のデータですが、今でもそんなに変わっていません。とにかく、75%程度がスマホからという状況です。しかも、たった2年で12%も比率が変わるという驚くべき状況です。ランニングに関するコンテンツが多く、他よりもPC率が少しだけ低いかもしれませんが、それでも他とそんなに変わらないかと。すごい勢いでスマホでのアクセス率が伸びてきています。ですので、「Google先生がスマホサイトを優先して評価するようになる」というのは超妥当であり、逆にPCで評価していたのはおかしいと言っていい状況です。わずか25%の人が見ている表示画面でサイトを評価するよりも、75%の人と大多数の人が見ている画面で評価するほうが自然ですから。
大きな画面へ進化していたのに、まさか「スマホの小さな画面」が標準になるとは思っていなかった…
「スマホ表示の優先評価」で一番衝撃的なのが、「小さな画面を標準で考えるようになる」ことです。
昔のインターネットは「800✕600」とか、小さな画面からスタートしていました。それが、「1024✕768」が標準になっていき、場合によっては「1920×1080」が基準のページなども現れてきました。とにかく、「時代が進むほど、画面/解像度は大きくなっていく」ようになっていたんです。携帯ページなども現れましたが、あくまでサブ扱いです。
しかし、iphoneなどのスマホの登場で状況がガラリと変わりました。スマホを持つのが当たり前になり、その快適性により、PCを持たなくなる人が増えていきました。そして悲しいことに、iphoneは320×480という小さな画面サイズが基準です(iphone plusなども発売されているので、機種によりサイズは少しずつ違います)。解像度はもっと高いですが、web画面としてはこのサイズで認識されます。…PC画面と比べ、非常に小さいんです!表示できる情報が少なくなりますし。そして、この「小さな画面」が標準になるという驚くべき事態なのです。
今のスマホ社会から考えると、「そんなの当然でしょ」と思いますが。たぶん、スマホのない10年前ぐらいの人に、「画面が小さなサイズのサイトが標準になるよ!」と言っても、信じてもらえないと思います。昔からの流れを考えると、「標準画面サイズが小さくなる」ってのはそれほど衝撃的なことです。今でも少し違和感を感じたり。
「PCでは横長ワイド画面」が標準だけど、「スマホでは縦長画面」が標準。コンテンツの作り方が大きく変わった!
また、ただ画面が小さくなっただけでは有りません。画面が「横長基準」から「縦長基準」に変わったということのほうが、衝撃的です。
今のページの作り方は昔とは真逆です。昔はとにかくPC画面が横に広くなっていったので、16:9とか横長のコンテンツを作るのが当たり前でした。でも、今は違います。とにかく縦長を意識して、横幅が狭いスマホでも見やすくすることを優先しています。スマホなどのゲームであれば、横長も持ち替えてもらうことも有りなんですけどね。Webページでは「横に持ち替えてください」なんて有り得ないので。
縦長に作るか、横長に作るかって、デザインやコンテンツの配置などに大きく関わることであり、大きな「非互換」です。ですので、「同じwebページ」でも、昔と今ではバージョンが違うと言っていいぐらい、モノが違います。昔のPCサイトをスマホで見ると、死ぬほど見にくいのはそのためですね。
Webページはこれからも進化して残っていく。でも、その標準形態は時代によって変わるかも?
Webページというものは、1991年からはじまり、今に至るまで進化してきています。形態は変わりましたが、HTML言語をベースに作成されているという点では変わっていません。昔作られたページは、基本今でも見られます。ですので、今作ったコンテンツ/記事も、10年後でも20年後でも見られる状態にはなっているはずです。
しかし、その形態が今と同じなのかと言われると、それは違うと思います。どのようなサイトの表示が標準かは時代によって変わるはずです。例えば、Google Glassなどのメガネ型ディスプレイが違和感なく使えるようになった場合、たぶんまた横長サイトが標準になるでしょうし、超大きな画面になるかと思います。もっと言うと、脳に直接刺激して情報が見られるようになった場合、「ページ単位で情報を取得する」という今のwebページの形式自体がなくなるかもしれません。画面の大きさとか、そういうことではなく、「人間への情報のインプットの仕方」自体が変わるかもしれません。
昔は、「画面は大きくなっていく」と考えていましたが、その考えが覆され、今では小さな画面が標準になりました。Webページという形態はこれからも残り続けると思いますが、この驚き以上の大きな変化がこの先待っている気がします。そのときにも対応できるように、サイト管理者は柔軟な発想と対応が求められそうですね!
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