Google Maps APIの値上げ具合がヤバい!実質10~100倍の値上げ!個人で採算を得るのは厳しい!?[Google Maps Platform]
さきほど、「Webマップ+wikipedia自動連携ツール」ということで、新しいツールを公開しました。地図の表示位置に合わせて、その地名のwikipediaが自動で表示されるという便利ツールです。
コチラ、Yahooの地図APIを用いて作成しています。はい。本当はGoogle Mapを使いたかったんですけどね。表題の通り、あまりにもGoogle Maps APIが高くなるようなので、止めたんです。2018年6月11日から値上げです。高くなるといっても、ちょっと値上げどころの話じゃないです。10倍以上はね上がっています。たぶん、個人でGoogle Maps APIを使って、それなりのアクセスを集めると赤字にしかならないと思います。
今回はちょっと不満もこめて、Google Maps API(今度からGoogle Maps Platformというらしい)の値上げ具合を解説させて頂きます><
- android、iOSアプリに実装する場合は、基本アクセスは0円なので気にしなくて大丈夫です。今回はWebページでAPIをつかう場合のお話です
目次
悲報:日間25,000アクセスまで無料だったのが、月間28,500アクセスまでの無料へ!30倍程度の制限悪化です!
まず、以前の価格表を見ていきたいと思います。上記の通り、モバイルアプリは0円アクセスなので、webからのアクセスに限定してお話します。
英語でわかりにくいですが、要約すると下記の通りです。
- マップAPIは通常利用で日間25,000アクセスまで無料。ジオコーディングや高度取得など特殊なアクセスをする場合は、日間2,500アクセスまで無料
- 制限を超えた場合、1000アクセスあたり0.5ドルを支払う必要がある
こんな感じです。1000アクセスあたり0.5ドルは少し痛いですが、そもそも通常利用の日間25,000アクセスはかなり緩いです。ここまでアクセスが多いサイトも少ないため、個人だったら無料でAPIが使用できるような感じでした。
しかし、これからの価格表は下図のような感じ。価格表が長いので、一部抜粋です。
この表だとわかりにくいですが、月200ドルまで無料扱いです。その月200ドルで何アクセスできるのかが、「毎月の無料使用分」という欄に書いてあるわけですが…簡単にいうと超改悪です。静的マップっていのは超特殊な使い方みたいなので、実質は動的マップがAPI標準と思って下さい。そうすると、下記のように要約できます。
- マップAPIは通常利用で月間28,500アクセスまで無料(その他はもっと厳しい)
- 制限を超えた場合、1000アクセスあたり2ドルを支払う必要がある(APIによっては1000アクセス40ドルの支払い)
た、高い!今まで25,000×30=75万アクセスも無料で可能だったのに、急に28,500アクセスに制限されています。20倍以上の改悪>< さらに、制限を超えた場合は1000アクセスあたり2ドル払う必要があります。これはものによって違いまして…
下図の表のように、まちまちです。高いものだと、1000アクセスあたり40ドル。。。4000円ぐらいでしょうか(簡易的に1ドル100円で計算)。高すぎ!
個人webだと採算合わないです。広告収入じゃ賄えない
この価格表、とにかく高く見えますよね。で、実際採算がとれるかどうかですが。かなり厳しいと思います。
Webページだとページのカテゴリや、アフィリエイトの有無によりますが、1アクセスあたり0.1円~1円ぐらいの収入になるはずです。何も購買意欲と関連しない分野、例えば「数学」などと言った場合、1アクセス0.1円ぐらいでしょうか。そして、ある程度購買意欲と関連する分野の場合は広告だけで1アクセス0.2円、商品を紹介して1アクセス0.5円ぐらいだと思います。そして、アフィリエイトを超頑張れば1アクセス1円ぐらいになるレベルです。
そう考えると…基本料金の2ドル/1000アクセスは高いです。1アクセス0.2円ぐらいかかる計算になります。相当収益性が高い分野じゃないと無理。さらに、1000アクセスあたり40ドルなんていったら、1アクセス4円程度です。無理でしょ…個人で使ったら赤字にしかならなさそうです。今まではどれも1アクセス0.05円で済んでいたのに…100倍近い値上げですよね><
相当うまく収益の高いサービスとして売り込まないと、使うのは無理そうです!
そもそも2011年ぐらいまでは無料だった!お得価格で拡散し、少しずつ値上げしていくのはAmazon先生と同じ常套手段!?
そもそもの話ですが、Google Maps APIはもともと無料だったんです。いくら使っても無料でした。そこから2011年から、2012年にかけて、上位のような日間25,000という制限をかけ、それ以上は有料にしたようです。でもこのときは、こんな高いレベルの制限に引っかかる人はいなかったんで実質問題なかったのかと思います。
しかし、今回の改悪…さすがにきついと思います。実質10~100倍の値上げ。しかも無料化範囲が狭まり、APIによっては月間5,000までしか許されなくなりました。今まで日間2500回も使えていたのにです。すごいですよね。
Amazon先生にも言えることですが、「お得価格で拡散し、少しずつ値上げしていく」のが常套手段なのでしょうか。Amazon先生も、アフィリエイト報酬の値段を超高めに設定し(8%報酬とか)、拡散しきった後に報酬を下げまくる(2%程度)という手段に打ってでました。今回のGoogle先生の動きは、それに似ているかなと思います。Google APIが広まりきった後に、超絶的な値上げ。もうGoogle先生はマップ市場はかなりのシェアを誇っているので、API利用者は簡単に変えられないはず。そうなると… やっぱり外国企業のやり方はスゴイですね><
という事で、個人開発の自分はここまで高いもので採算を取ることはできないと判断しました。1アクセス0.2円でも高い。ということで、日間アクセス5万程度許されるYAHOO先生の地図APIを使いたいと思います!YAHOO先生も値上げ追随しそうで怖いですが、まあその時はその時で…^^
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