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自分が小さな作品(ツール)を作成し続ける理由 ~壮大な計画ばかりで何もできなかった過去を踏まえて~

 本サイトでは自分が作りたいと思ったwebツールを大量につくっています。一般的なブログの記事よりも、webツール系のほうが多いんじゃないかってぐらいです。webツールはそれなりに計画した大き目のものもありますが(ランニングシューズDBなど)、その多くが小さめの単発webツールとなっています。

 自分がこのようにwebツールを作り続けるのには、理由があります。その一つはもちろん、少しでも有用なものを作り、誰かの役に立てればという思い。そして、もう一つが過去の何もできなかった自分を反面教師として、とにかく何か作り続けたいという思いがあるからです。若い人に「こういう失敗があるんだ」っていうのを伝えるために、その思いを文章にしておきます。今回はwebツールを作る時の話になりますが、別にそういった技術的なものに限った話ではないです。絵をかいたり、音楽をつくったりとするという「何かしらの作品を作る」ときに活かせる教訓だと思っています。

14才からプログラミングをはじめて…スキルに自信を持つ

 自分は14才の頃からプログラミングをしています。当時はwindows95が出たぐらいの頃で、やっとパソコンというものが過程や学校に行きわたりはじめた頃です。その頃に、学校のパソコンというものに興味を持って、BASICという簡単なプログラムを組みました。「〇が動いて日の出のように見せる」という単純なプログラムでしたが、自分の思い通りに図形などが動かせることに感動を覚えました。

 そこから自宅でもPCが使えるようになり、色々とプログラミングしてゲームを作りました。大学/大学院も情報系の専攻に入り、学び続けました。その結果、日本語よりも機械語のほうが得意という状態にまでなることができました(笑) それぐらい、スキルには自信が持てるようになったのです。

人には作れない壮大なシステムを計画…「自分でプログラムを作るプログラム」

 そのような自信から、自分はより壮大な計画を練るようになりました。小さな誰にでも作れるようなプログラムではなく、自分にしか作れないシステムを作らなければいけないと思うようになりました。その全貌は伝えにくいのですが、簡単にいうと「自分でプログラムを作るプログラム」です。今でいうAIです。今現在はプログラミングで機械に命令をしているけど、それさえもいらなくなり、機械自身が自分でプログラムを構築して実行していく世界がくると考えたのです。そして、それを実現するためにはかなり機械語に近い処理も必要ですし、高度なAIルーチンも必要になります。そう簡単にはできないことです。しかし、自分は小さな誰でも書けるプログラムなんて意味がなく、この壮大なシステムを作ることが重要と考えたのです。

計画が壮大すぎて…作品が作れなくなってしまった

 壮大な計画を思いついたとしても、それを実現するのは大変です。それを成し遂げるには、時間がかかります。つまり、目に見える形の作品にするのに、ものすごく時間がかかるのです。そしてもちろん難易度もすごく高いです。当たり前ですが。

 そうなると、今までは小さくても作品が作れていたのに、急に「何もアウトプットがでない」状態になるんです。つまり外から見ると何もできていない状況になるんです。自分の頭の中には壮大な構想があるのに、人の目から見ると何も結果がだせていないように見える・・・そういう状況になってしまいます。

小さな一歩から初めて、とにかく見える形の作品を作り続けることがモチベーションの意味でも重要

 上記のような「壮大な計画にかられて、作品が出せない」状態になると、モチベーション的にも辛くなります。それってつまり「何も作れていない、何も結果が出せていない」状態になりますからね。いくら壮大な計画があっても、実績面では「0」なんです。そうなるとやっぱり精神的にも辛くなります。やっぱり小さくてもいいから、何か作っていくことが精神的にも重要だと思うのです。

 作品をつくって人に見せることで「フィードバック」が返ってきます。そのフィードバックが良い意見であれ、悪い意見であれ、何かしらのモチベーションになります。良い意見なら「嬉しい」という感情を、悪い意見なら「悔しい」という感情を引き起こします。そういった感情が次の作品へのモチベーションになるのです。ですので…壮大な計画/作品のために、一つの作品に時間をかけ続けるというのは、そういった「フィードバック」をもらう機会も失うことになるのです。これでは精神的にも辛くなり、モチベーションが上がらないのも当然なんです。そしてそれにより「自信喪失」となりました。

壮大な計画よりも、実現できている確実な小さな一歩のほうが価値がある。そして楽しい。

 今現在、自分は小さくてもいいのでツールを作り続けています。それは、上記のような体験から「壮大な計画より、とにかく実現/行動することが何より重要」と考えているからです。何より重要なのは実際に実現できたことです。どんなに壮大な計画よりも、小さな確実な一歩のほうが価値があるのです。そして、作品を作ることで上記のように、フィードバックがあり後のモチベーションにつながります。この「作品をつくる⇒公開する⇒フィードバックを受ける⇒それをモチベーションとして次の作品を作る」というルーチンが非常に大事だと思うのです。

 小さくても、作品を作り続けていくと、それが自信になります。そして、その小さな作品での自信をふまえて、少しずつ大きな作品を作っていけばいいと思うのです。そういった思いから、今現在は誰でも作れるかもしれないツールでもバンバン量産して作っているのです。そして、そうした小さな一歩を進めていき、少しずつ大きくしていって、当初計画していた壮大な作品を後々に作れればいいんでないかと思っています。実際に上記で書いた計画は、少しずつ見える形で実現していきたいと考えています。

 ということで、とにかく今は「実践/実際のアウトプット」を大事にしたいと思っています。ですので、小さいプログラム大きなプログラム関係なく、皆さまに有用となるツールを多く提供できるようになれたらいいなと思っています!これからも頑張っていきます!


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